ハートに火をつけて/バックトラック スペシャル・エディション [DVD]
旧盤の「バックトラック」を所有していますが、今回の方が画質は大幅に向上しています。
この映画で良く引き合いに出される「デニス・ホッパーがジョディ・フォスターに黒い下着を着させる」シーンでも、旧盤では暗すぎて何をしているのか良く分かりません。
全体的に画調が明るくなっており、2層式から1層式になったことによるデメリットを差し引いても、2作を同時に入手できることもあって本商品は有意義なリリースだと思います。
この程度の画質のDVDは、70年代・80年代映画では良くあり、個人的には許容範囲かと思います。
少なくとも旧盤を購入する必要は全くないと思います。
牧場物語3 ハートに火をつけて 完全攻略ガイド
これは「牧場物語~ハートに火をつけて~」を持っている方はとてもお勧めです。村にすんでいる人の好き嫌い、誕生日・1日の行動パターン等がはっきり書かれていてとてもわかりやすく、それにED(エンディング)の攻略の仕方も詳しく載っており良いですよ!!お勧めです。
ハートに火をつけて
歌も演奏も巧い。少なくともドアーズは60年代の他のバンドと比べればはるかに技巧的だ。
ベースレスでオルガンが鳴りまくるスタイルは斬新だし、ジムモリスンの歌唱は意外にも正攻法だ。
そういったサウンドにモリスンの詩が乗り、更にモリスンのむせる程香り高い個の魅力がかぶさり、唯一無二の世界が現出する。
それは耽美ともいえるし、頽廃ともいえる。ハートに火がつくよ。
アメリカ西海岸出身だが、むしろ古代ギリシアや中世ヨーロッパから現れたような感じさえする。
数年後モリスンはドラッグと酒に溺れ死をむかえる。しかしもう、
その徴候が、黒い影、悪魔が、もうモリスンに取り憑き始めてる。
鈴木いづみコレクション〈1〉 長編小説 ハートに火をつけて! だれが消す
自分がまだ中学生だったころ、村上春樹でゼルダ・フィッツジェラルドを知り
瀬戸内晴美で田村俊子を知り、高村光太郎によってその妻智恵子を知った。
そんな彼女らの切なくも情熱的な人生に憧れていたころ一人の女が天界に旅立った。
彼女の存在を知ったのは去年のことで、それから憑かれて色々追い掛けている。
と、いうわけで鈴木いづみさんの自伝(?)「ハートに火をつけて! だれが消す」・・・。
これ読んでみるととても二十数年前に書かれた小説とは思えないほど表現方法が新しい。
男に時間を盗まれたとか上手い表現で。
他人から見ればだらしなそうな生活も生きていた彼女の視点から見ると刹那的で泣けるのだ。
それでも人生は彼女に二者択一をせまり偶然に選んだかのような人生よりも
失った可能性に、焦がれる。
彼女よりもずっとくだらない人生を送っている自分もそうなんだから。
最後に未練のあった昔の男とはかない再会をして心が救われるところでこの小説は終わる。
たぶん彼女が自分で納得しようとした人生の意味あいで。
自分が大事で、でも他の人間を切り捨てられなかった女の最後の独り言だ。
ハートに火をつけて [DVD]
デニス・ホッパーが監督の作品。しかし当時(1989年)製作会社が勝手に編集を変えたことに怒ったホッパーがクレジットを拒否、匿名の「アラン・スミシー」名義となってしまった。アメリカでは上映は見送られたが、日本では1991年「ハートに火をつけて」のタイトルで上映。数年後「ハートに火をつけて」のオリジナル・バージョンとしてデニス・ホッパー自身によって「バックトラック」が出来た。作品の中身の評価に至らないうちに、ゴタゴタやジョディー・フォスターのヌードで有名になってしまった感があるのは残念だが仕方ない。
両作品共に殺人事件の目撃者アン(ジョディー・フォスター)と、殺し屋マイロ(デニス・ホッパー)の奇妙な愛の逃避行が描かれていることには間違いない。クライムロード・ムービーというよりラブロマンス。
「バックトラック」に比べ、マイロの愛はストレート。マイロの気持ちに迷いが少ない。アンの迷いも少なく見える。そもそもどこから見ても「不可思議な愛」である。予想外の結末も面白い。
これは「ロマンス」と言うより「ストックホルム・シンドローム」ではないのかと思うのだが野暮な考えは捨てよう。これが「映画」の面白さ。