風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)
短編集であるが表題作は最も読み応えがある。
人は悲しみから立ちあがろうとする時何が必要なのだろう?
今も紛争に逃げ惑う難民がいるアフガンで
最愛の人、エドを亡くした順子。
彼女がどう生気を取り戻していくのかを
模索しながら読み進めた。
「泣くよりもはるかにやるべきことがある」
というエドの言葉が胸を打つ。
国連難民高等弁務官として紛争地域の最前線で
支援を続ける者ならではの魂の言葉‥
「悲しみなんてそう簡単に受け入れるべきじゃない」とも。
本当に‥私もそう思う。
茫然自失になってから「光」を見出すまでの過程を
丁寧に綴っている。
カラフル [DVD]
CMで観て映画館で観たかったのですが
都合がつかずDVDを借りて観ましたが、とても良かったです
ただ原作を先に読んでしまっていた為に
何であのセリフやシーンを端折る?と思ってしまいました
限られた時間で話を纏めなければいけないのでしょうが
真の家族のセリフが足りず、?と思わせるところも少々ありました
これから観ようかな、と思われている方は先にDVDを。
その後に補完で原作の小説を読まれる事をお勧めします
カラフル 【完全生産限定版】 [Blu-ray & DVDセット]
あなたの「色」は? と問われて1つの色を答えることができる人は幸せです。悩みや苦しみ、絶望を感じながら人生を積み重ねていく中で、様々な「色」が出てくる。「人には色々なカラーがあってよい」というメッセージだけに止まらず、人は人とのかかわりの中で幸せを感じること、自ら命を絶つことの愚かさなど、希望と共に温かいメッセージを届けてくれます。原恵一監督の人間賛歌ともとれる作品で、家族愛を基本に普遍的な真理を見せてくれます。私は早乙女君のような人になれたら…と感じました。お勧めします。
特製ブックレットには本作の舞台となった東京世田谷の等々力から二子玉川周辺に沿った背景画、小林家の絵、学校の背景などが載っており、美しい絵を楽しむことができました。また、原監督が制作に関して注意した点などがインタビュー形式で載っております。
カラフル (文春文庫)
簡単な書き方なのでとても読みやすい。でも、テーマの筋がしっかりとしていて、都合よく・・・というわけでもないのにピタリとはまる感じ。一言一言の文字から作者の想いが伝わってきて、悲劇でもないのに泣けてきた。一人一人の色という点では、何よりも作者、森絵都さんの信念・想いが込められていたと思う。児童向けなので、大人にも中学生にも読んで欲しい作品。いろんな見方で人間の難しい所が素直に書かれていたと思う。勉強になると思う。
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全くの予備知識無く、店頭で手にとって気になったので購入しました。
ストーリーは死んだ魂が、別の死んでしまった体に入り、その体の生活をするといったものです。
派手なアクションも無ければ、ウットリするほどのラブストーリーでもありません。
なんてこと無い平凡な日常の物語です。
しかし、主人公の心の葛藤や、支えてくれる家族、何気ない言葉で癒してくれる他人など
誰もが自分の中にある思いと重なる部分が、たくさんこの物語には含まれていると思います。
じんわりと感動できる作品です。
映像では画質が素晴らしく、さすがHD!さすがBD!と言えます。
シャープでクリアな画質、淡い発色が非常に美しいです。
音楽もシーンにとても合っていて、ストーリーを盛り上げます。
主人公が中学三年生の物語ですが、大人な人ほどグッとくる作品だと思います。
間違いなく名作です。