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意味深なタイトルの本作はソウルフルなエリ(元ラヴ・タンバリンズ)のボーカルから始まる。1が、このスペース・オペラのような作品の序章となるわけだが、問題はその先だ。2はかつて80年代を騒がせた奇才トレバー・ホーンがその名を上げ始めた頃の過激さを持つバイオレンス・ナンバー。鋭いエッジのリズム・トラックが耳をえぐる。ひび割れ寸前のラジオ・ノイズ・ボーカルが♪僕の背中に生えてきた黒く大きな翼♪と歌い出すと、クローネンバーグ映画みたいなザラリとした味が舌を刺激する。曲がカット・アウトになると、ボーカルの短いインサートをはさんで、電話の時報。続く3はウクレレが響き続ける宇宙ハワイアン。一瞬も油断できない。聴き手に対して非常に挑戦的なアルバムだ。ヤケクソのようにロックしている4、ムッシュかまやつのナレーションが聞こえる5が終わると、今度は昔のリバプール風の6がアナログ・サウンドで迫ってくる。ハーモニカやウクレレなど、一見ソフトな楽器を操る気分はこのうえなくワイルドで、イメージの振幅が大きい。ノイズ入りオーケストラからヘヴィメタになだれ込む12、13あたりが最高の盛り上がりだ。カット・アウトやテープ逆回転あるいは速や回し、ラスト15では海辺の音が延々と続いて再び戻るなど、トリックが多すぎてヘトヘトになる。ロマンチックな14でさえ、歌をすんなりとは聴かせてくれない。だからこの14の♪ひどく恐ろしい 話して笑っていた♪というフレーズが、全体の印象と重なって響いてくる。時代の暗部を深層で受け止め、笑いで切り返すとは、コーネリアスはひどく強い猿だ。
Anthems to the Welkin at Dusk
飛躍的な進化を遂げたemperorの2nd。
ドラマーがタリムになったのはかなり大きいですね。
ブラストビートがとにかく強烈です!!
音質はやはり粗いですが、音楽は1stに比べてかなり洗練された感じですね。
メロディやアレンジはかなり凝っていて、よく聴くとすごい面白いことをやってます。
天才イーサーンの実力があらわれてきた作品といったところでしょうか。
emperorの作品はどれも素晴らしいですが、まず一枚薦めるとしたらコレですね。
YAMAZEN ブラックメタルハンガーBOH-SR ブラック
シャツ20枚が目安と書いてますがおそらく50枚くらい(それ以上)イケル
と思います(笑)まあ、全体耐荷重が15Kgなんで
本当はよろしくないかもしれませんが。(ハンガーの太さにも寄るので
注意してください。1100円ショップで売ってる安いのを使うのがおすすめかと)
値段のわりにはすごくやくだってます。
これはキャバクラやコスプレの怪しいお店なんか
絶対経費で落とせますし(笑)(落とせなかったらごめんなさい)
しかもそんなに大きくないからジャマにもならなければキャスター付
なんで便利も便利。
本当にこの値段ではお買い得です。
買ってよかったです。もう少しで地元の家具屋さんを回るところでした(笑)
魔獣の鋼鉄黙示録――ヘビーメタル全史
私はガンズを少々、メタリカをちょっと、メイデンやプリーストも聞いたけど、ジャーマンも本当は嫌いじゃないって具合のつまみ食い的なメタルファンだったのですが(日本人にはこういうタイプは多いのでは?)、この本を読むと途端に、当時聞いたバンドの名前、実は聞いたことないバンドの名前などが、だだっと樹形図のように頭の中に展開されるようで、「ああ、そうだったのか」と膝を打つ思いがした。
当時突然CDケースに貼られるようになった、あのいまいましい白黒の検閲シールのことや、90年代前半にふいにメタルが収縮した後に何が起こっていたのかまで(好きだったメイデン、プリースト、スキッズではボーカルが抜け、ガンズはボーカルだけになったので、その後は聞かなくなっていました)、知らないこともたくさんあった。
この本に出てくる曲を片っ端からCD屋さんやiTunesでオトナ買いしてiPodに入れて聞くようになった今日この頃。いや、600ページなんてあっという間。マジで青春の汗臭さと愚直さを思い出させる一冊です!
メタルブラック
「もしかするとSTGってジャンルは、RPG以上に世界観や物語性を付加させやすいんじゃないか?」と、考えさせられた異端の傑作STGです。その疑問は後年のレイフォースやダライアス外伝で確信へと至りました。
正直今時のFFファン等にこのゲームをプレイしてみて欲しいですね。まず彼等の思考回路では理解不能な作品でしょうけれども。
メタルブラックにおける「一般的なゲーム性を逆手にとって物語を演出するコロンブスの卵的発想」は,FF等における「ゲーム性を犠牲にしてまでメロドラマに固執する本末転倒的発想」と対極を為すものに他なりません。
現在もハードは日々進化を続けていますが、過去の名作に鑑みるに、果たしてゲームそのものは退化の一途を辿っている様に思えてきます。
尤も,一個の表現作品としては兎も角、ゲームバランス的には凡百であるこのメタルブラックを,稀代の傑作として持ち上げている我々自身決して褒められたものではないでしょうが(苦笑)