20センチュリー・ボーイ~Final Chapter
思わず、口ずさんでしまう曲です。漫画を読むだけでは、ケンジが作ったカレーライスのうた(Bob Lennon)がどのようなメロディーが分かりませんが、このCDを聞くと、20世紀少年の話を思い出し涙が出てきます。
隠れた名曲といえるでしょう。
20世紀少年<第2章> 最後の希望 豪華版(生産限定) [DVD]
第一章は原作にとことん忠実だったのに対し、第二章は若干細かいところが違う。
個人的にはもっと原作通りにやってほしかった。
まあそこはいいとして、第二章はただのつなぎになってしまっていて、正直つまらない。
第一章〜第三章までを通して見れば、もちろんこの第二章も必要だが、これだけを見ると微妙。
結局対して謎は解き明かされない。
これを買う人は他の章も買う、もしくは原作を読んだ方がいいかと思う。
西原理恵子の人生画力対決 2 (コミックス単行本)
豪華な往年の大作家たちと、うろ覚えお絵かきごっこをするネタ本第2弾です。
今回は私の好きなますびちゃんが出ていたので許したいのですが大作家でないと写真がないですねw。
そしてついに敵!浦沢直樹氏登場。
ま。。。もうこれ以上やるとソロソロきつい気はしますが。。3巻までは出るのかな?
L'INCAL アンカル (ShoPro Books)
日本では、「アルザック」と並んで有名なメビウスの長編の初の完訳本です(ジャン・ジロー名義ではブルーベリーが有名ですが)。邦訳発売が遅すぎると感じる程の名作です。至宝の邦訳本と言えます。現在の視点で見ても、古さを感じさせません。初めて読む方でも、すんなり読めると思いますし、新たな刺激を受けること請け合いです。ストーリーも、まだ展開を難解にしなかった頃のホドロフスキーらしい味が良く出ています(「エルトポ」HDリマスター版DVDも、年明けに発売されますよ)。しかも、仏語版現行のデジタルペイントではなく、オリジナルカラー版の収録だというのが感激です。また、仏語合本版に比べて、分冊版の各表紙が収録されているのもポイント高いです。また、ユーロマンガvol.4(飛鳥新社)に掲載された番外編「ソリューンの誕生」も出版社の垣根を越えて掲載されています。
過去に発売された講談社版(第1巻のみの発売)と比較すると、講談社版では誤訳?もあり、珍妙でギクシャクした印象で読みにくかった会話やストーリーが、スムーズに読めます。これは、邦訳1巻発売時、本国でもまだ4巻までしか発売されておらず、以降の展開や登場人物(固有名詞が人物なのかどうかすら)が不明のまま翻訳されたためでしょう。名称も「ソルーヌ」となっていたのが、飛鳥新社版と同じ「ソリューン」に統一されたり、「フックミサイル」が「クロックミサイル」、「ハレンチ地区」が「赤い環」、「シンセ・ガールのボーカルサービス」が「人造娼婦(ホメオビュート)の甘いささやき」、「毒マムシ用警察拳銃」が「ヴァイパーポリス・ガン」、「黒卵子産卵大王(グランポンダー・トングルだいおう)さま」が「闇の産卵者」、「闇の女王」が「闇」、「黒いアンカル」が「闇のアンカル」に変更等々、現代のニュアンスに即した翻訳になっています(「セックスバンク」をわざわざ「セックス銀行」としなくても良かったとは思いますが…)。原作者名も「ジョドロブスキー」から「ホドロフスキー」と、現行の名称に統一されています(講談社版の発売は1986年、ホドロフスキーの映画「エルトポ」が日本で初めて一般公開されたのが1987年ですから仕方が無いです)。最近のShoProの他の邦訳本でいつも気になっていた解説のリーフレット(いつか無くしそうで怖いです)が無いのも、保存版の書籍として良心的だと思います。
原著全巻との比較では、原著より本のサイズが小さいので、圧縮されて色彩が濃いです。原著はもっと色彩が淡く美しいので、ビジュアルに興味のある方は仏語版を購入されてはいかがでしょうか(papier:パピエさんで現在も購入可能です。ちなみに仏語版では現在、本編以前やその後のアンカルのスピンオフストーリーのコミックも出版中です。メビウスのアートではありませんが、主人公ジョン・ディフールのその後などが気になる方は是非)。表紙がマットホワイトで高級感はあるのですが、経年による焼けや汚れが心配、というのは贅沢な不満ではあります(私は速攻でカバーをかけました)。とにかくこの価格でハードカバーで出版してくれたShoProの英断に拍手喝采を送りたいです。出版に当たっては、昨今のバンドデシネの静かなブームが良い追い風になった様です。この勢いで随筆短編「まわり道」も収録したアルザックの新旧合本版も邦訳を出してほしいですねぇ(まだ新作3部作の1巻が出たとこではありますが、新作は文字が多くて…)、「エデナの世界」も良いですねえ、いっそのこと短編も…。贅沢な希望かもしれませんね。
20世紀少年 DVDセット (本編DVD3枚組)※初回生産限定
あの手塚治虫氏さえ嫉妬したと言われた浦沢直樹原作の実写版。
もう、何がスゴイって登場人物が実に原作に忠実に再現されている所が観もの。
チョットした見逃し的な所で山田花子や藤井隆か出ていたり、
ふれこみでは「原作には無い・・・」と謳っているが原作に忠実に作られた三部作。
この三部作を見た時に思ったのは浦沢氏の書ききれなかった原作の総括が
この実写版で訴えかけている所には見え隠れする。
漫画の実写版としてはその表現的手法は斬新なもので天国の手塚氏も歯ぎしりをしているのではないだろうか?
楽な気分で観てもらいたいがつい力が入ってしまう作品である。