キャッスル・パニック (Castle Panic)
一言でいうと「多人数協力型のタワーディフェンス」ですが、「競争」ではなく「協力」の要素が入ることで、非常に新鮮な楽しみを生んでいるゲームです。ソロ、妻と2人対戦、8才の息子、息子の友だちをいれて数回遊んだ結果、大人と子どもが混ざって遊ぶことに非常に適したゲームだということが分かってきました。
まず子供にとってプラスなのは、「ボードの中央にある6つの塔を49枚のモンスターカードが尽きるまで守り切る」と、目的が非常にはっきりしていることです。小学校低学年でも簡単に理解できますし、城に向かって毎ターン近づいてくるモンスターを、騎士や弓兵などの手持ちのカードで撃退するというコンセプトも簡単に受け入れられます。その反面、ゴールが一つだけであることや、味方カード、モンスターの種類がそれほど多くないなど、ボリューム面において、ボードゲームやトレーディングカードゲームになれた大人からすると、若干もの足りない部分は否めません。そして、このゲームの醍醐味は、プレイヤー同士の協力です。このゲームはカードを使いますが、すべての手持ちカードは場にオープンされ、手番のプレイヤーは1枚だけ、他のユーザーとカードを取り替えることが出来ます。コミュニケーションによってこの楽しみを引き出すことは、大人には簡単ですが、低学年の子どもには難しい。対象年齢が12才以上であるのはそのためだと思われます。
大人と子供がいっしょに行うことで、まず、これらの欠点が相殺されます。そして、通常のゲームでは、普通大人と子供も競争しますので、大人のほうが手加減やヒントなどを与えて子どもがプレイについてこれるようにする必要があるかもしれません。が、このゲームは協力しないと「プレイヤー全員」が負けてしまいますので、大人も子どもといっしょになって「本気」でゴールに向かうことが出来ます。
モンスターには「ボス」や、異常発生のようなイベントがあります。イベントのコンボによって、みるみるうちに大量の敵に囲まれてしまうこともあります。絶望的な状況に陥った時でも、その場の全員で知恵を絞り、協力してなんとか切り抜けようとするというのは、非常に教育上にも良い気がします。
べた褒めしましたが、我が家では定番ゲームです。子どもと一緒にやるボードゲームを探している方におすすめです!
グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション [DVD]
まずこの映画に対して非常に“うがった”見方が多かった
のは残念。。。やれ、ゴジラには遠く及ばないだ、
某アニメに出てくる怪獣キャラにクリソツだの・・・
似てるけどね(笑)
ま、まあそれは置いといて、圧倒的に未見の人で多かった
意見が、
「(予告などで)怪獣見せ過ぎ!萎えるわ〜!」
確かに。。。
しかし監督の前作「殺人の追憶」を観ていたファンなら
わかる。絶対にこれは「ドラマに重点を置いた怪獣映画」
だという事を。
そのドラマも、コメディーなのか?というぐらいトボけてる。
頭に障害を持っていそうな長男に、理屈ばかりで行動が
伴わない次男。そしてマイペースな長女に小汚い親父・・・
正直こんな家族イヤ(爆)
だがこのトボけた人間像がこの監督の真骨頂であり、要は
この映画のテーマは「シニカル(嘲笑的)な視点」なのだ。
それを象徴するシーンが、合同葬儀場で泣き崩れる家族を
上からの俯瞰で見せるカットだ。
これは監督の中にシニカルな感性があり、一歩引いて見せて
いるという証拠。
“緩急”の付け方もまたこの監督の持ち味。
一瞬の緊張感ある静けさの後に、爆発したかのように動く
キャラクターたち。
「殺人〜」から私はこの演出に病み付きになり、今作でも
それがいかんなく発揮されている。
ラストのオチについては私も疑問符を持ったが、この件に
ついてはDVDのコメンタリーにて監督なりの持論があり、
納得はいかないまでも、それなりの監督の信念を感じた。
この姿勢が好きである。
決してヘンなだけの映画ではない。
クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
初めに言っておきます。この映画は、怪獣映画でもSF映画でもありません。
これは、我々が暮らす日常社会に突如ナニモノかが襲来し、街を破壊し尽くす中、そこに居合わせた若者たちの、不条理で理不尽、訳も分からぬまま逃げ惑う一夜を描いたパニック映画。悪いジョーダンとしか思えない恐怖とシュールなナイトメアを、撮影者の不安と動揺ぶりを象徴したかの如く激しく揺れるカメラ、唐突に建物が破壊され、自由の女神の首が空から降ってくるという驚愕、応戦する陸空軍の銃撃雨あられで、たちまち市街戦の真っ只中に取り残された臨場感と、セミ・ドキュメンタリータッチで綴られるノンストップの85分間です。
映画内当事者撮影映画として「ブレア・ウイッチ・プロジェクト」を想起させる試みで、こんなアプローチの仕方があったのかと思いますが、作り手の思惑は、飽くまで、場面毎のサスペンスとホラー描写のみに注がれているようで、科学的根拠の辻褄合わせをする事などまるで眼中にないので、そのご都合主義的展開共々ツッコミを入れながら観るのも一興だと思います。
正にイベント的で絶叫マシーンに乗る感覚で楽しめる映画だけに、青山真治の“劇場でなければ観る価値がない”との発言はもっともと思えるものの、コンセプトが、ヴィデオ・カメラ越しの映像であるだけに、TVモニターでの鑑賞こそ、反って楽しめるかも知れません。
LEGEND 80’S SERIES「セガ アーケード80’S VOL.2」
青春スキャンダル,モンスターランドにかなり思い入れがありましたので購入しました。
基板から奏でられるBGMがそのまま収録されていますので、当時の想い出に浸る事のできる方、収録タイトルに特別な思い入れのある方以外にはツライかもしれません。印象に残るメロディラインの曲が揃っていますので、原曲に近いピアノアレンジなどであればもう少し間口は広くなると思うのですが…
個人的には5つ星をあげて多くの方に聞いてもらいたい曲ばかりですが、一般向けには頑張って星3つというところです。