人が人を愛することのどうしようもなさ [DVD]
観ようかどうか、迷ってるのなら、ぜひ観てください。
そのあたりにある、エッチな映画じゃないですから。
大人の女性ならば、なおさら観てください。
名美が、愛する男に対して本当に健気で、寂しくて、美しくて。
でも名美は、どんな女性の中にもいると思います。
泣いてしまいました。
見終わったあと、深いため息をついた映画です。
映画「人が人を愛することのどうしようもなさ」写真集
1981年の日本版「VOGUE BOOK OF FASHION PHOTOGRAPHY」をめくった時の昂奮を
思い出した。
あれは、微笑むだけのモデルから表情の変相する“女優”が作られていく道程の目撃だった。
70年代にヘルムート・ニュートン、デボラ・ターヴヴィルが台頭すると、演出は巧妙過激
さを増して映画に近似していく。アヴェドンやペンらの背景を飾った幕(ホリゾント)は
消え失せ、舞台は人気のない石畳の路地、眼下にヘッドライトが列を為して見える夜風の
吹き渡る大理石のテラスに、はたまた、乾いたシーツの甘く匂うベッドルーム、濡れ光る
壁と床のシャワールームに移っていく。
“おんな”を描くことが写真撮影の原則、根本を揺るがしていき、その「揺れ」に私たちは
驚愕して目を凝らしていた。
この“写真集”と銘打たれた96頁の本は映画「人が人を…」の撮影素材を監督石井隆が厳選
したものであるから、厳密には撮影者は石井ではないけれど、目にするのはまぎれもなく
石井隆の追い求める“絵”であり“世界”だ。連続する時空から切り取られた喜多嶋舞の
“表情”“裸身”はもはやインクの堆積となって静止しているのだけれど、それゆえに
“果てることない愉楽”や“永劫の地獄”が次々と眼前に展開されることになる。
圧倒される。
例えば、6頁の乱れ髪の隙間から世界を睥睨する喜多嶋の眼ぢからに陶然とならざるを
えないし、72頁の闇の中で閃光をぬめ放つ瞳、74頁の常軌を突き破る一瞬、90頁、91頁の
身を委ねる喜多嶋の開いた唇が男性器を優しく受け入れるように、男の差し出すリップ
スティックに妖しく押されて揉みしだかれていく様をじっと見詰めていると、頭の奥が
じんと痺れたような具合になる。単なる映画のスチール集ではない。写真の常識をひっく
り返しかねない巨大な「揺れ」が秘められている。身震いするほど、もの凄い。
女優・喜多嶋舞 愛/舞裸舞 映画「人が人を愛することのどうしようもなさ」より [DVD]
石井監督作品はほとんど見ていますが本編が楽しみな一作、本編未使用映像がたっぷり入ってますがこれが結構グロいです
さわこの恋2 1000マイルも離れて [DVD]
チープですが、決して陳腐ではない、可愛らしい映画。
チープなのに、ベッドシーンはディープな映画w
美術館で彷徨ったり、スタイリッシュなまっ白いお部屋にコロコロ、ちいちゃい可愛いおきものがあったり、
展開がかなり無理やりなのに先が見たくなったり・・・なんだか妙に全体的に面白可愛いのです。
チープチープ言って失礼なのは承知なのですが、全般的にカッコつけてなくて、というよりちょっとダサくて、
ヘンテコなのにやっぱり心に残る、妙に愛くるしい映画なのです。
西島さんも、他の映画はもどかしいくらいワルい男なものが結構ありますが、
この映画ではゆるーい感じで、妙にキュートなのです。(ベッドシーン以外 笑)
髪の毛に、垂直に寝ぐせが立ったりしていますww
喜多嶋さんも笑顔がとってもチャーミング。
なーんか 面白かったぁ。