エレファント・マン [DVD]
感性が鈍いのか、思ったほど感動しなかったというか心に響いてきませんでした。まだまだ若いからかもしれません。いちばん心に残ったセリフが「魅力って計画されたものだと思うわ」ですから。(笑)
また、舞台を見る動機が、藤原竜也のセリフが聞きたい、というものだからかもしれません。そういう意味では良いシーンがけっこうあったので満足しました。この作品では他とはちょっと違う藤原竜也に出会えます!
どこかで聴いたクラシック クラシック・ベスト101
5枚目の7曲目に「トランペット吹きの休日」とありますけど、
実際は「トランペット吹きの子守歌」という別の曲でした。
作曲者は同じアンダーソンですが・・・
一番のお気に入りの曲なので、
届いたCDのリストを見て載っていなかったのはショックでした。
全体的には知っている曲ばかりで、6枚組3000円という価格から見ても
お買い得だと思います。
エレファント・マン 作品生誕25周年ニューマスター版 [DVD]
1981年(昭和56年)に日本でも上映されて多くの人達の涙と共感をさそった名作です。エレファントマンと呼ばれたジョーゼフ・メリックの背負った過酷な運命と数奇な人生が、モノクロの若干スローテンポの映像で何ともいえず重々しく物悲しく語られます。
映画そのものが間違いなく傑作ですが、できれば書籍などで映画化しなかった(できなかった?)背景について知って、改めて映画を鑑賞することをお勧めします。
畸形のわが子の運命に心を痛めながら早くに世を去ったメリックの母親の張り裂けんばかりの胸中、醜いわが子を冷たく捨て去った父親、惨めな境遇にあったメリックを捜しだし、つましい家庭に迎え入れた叔父夫婦、その暖かい気持ちに感謝しつつも許を去って救貧院での最低生活に身を投げたメリック。こんな少年期の悲しい物語は映像にはなっていません。
また、メリックを苦しめた恐ろしい病の、医学的な分析や現代医学での治療可能性なども映画そのものが扱う範囲からはどうしても外れてしまいます。
しかしながら、関係書籍を通じてこうした背景知識を得てから改めて鑑賞してみると、外套と覆面の下にすっぽりと身を隠したメリックが感じたであろう悲しみや僅かばかりの喜びを、よりふかく感じ取れるような気がするのです。
シネマ・ハント (Eブックス・映画)
本書は町山智浩氏との共著である洋泉社の『映画欠席裁判1〜3』と同じ映画を論じているページがけっこうあります。
執筆した時期が近い為か、内容が似たようなものも割とあるのですが、例えば『映画〜』で「監督が嫌な奴だ」しか言わなかった<レクイエム・フォー・ドリーム>を絶賛していたり、<ファイト・クラブ>を少し違った論点(『映画〜』では「クローネンバーグに似た映画」と言っていましたが、本書では「男たちが失った獣性を取り戻そうとする映画」と町山氏の意見に近い論点で述べています)で論じていたり、私はその違いを見比べながら読みました。
もちろん本書は、今まで意識しなかった魅力や、「ダメな映画はどこがなぜダメか」に気付かせてくれるという意味で個人的には単品でも非常におススメですが、『映画〜』との比較でより幅広い視点で楽しめると思うので、双方対比読みをお薦めします。