湖笛〈上〉 (水上勉 勘六山房叢書)
昭和・平成の文豪と言われる故水上勉には、昭和38年から39年、毎日新聞に掲載されて好評であった歴史小説がこの「湖笛」である。
読んだ。面白い。ううう〜んすごい。
この小説の主人公は織田信長・豊臣秀吉・徳川家康に使えた、京極高次の生涯を描いた素晴らしい出来栄えのものである。
最後には関が原の天下割れ目の戦がこの主人公・京極高次の篭城する大津を守り、西軍の応援部隊を足止めにして徳川の勝利を収めたと言って過言ではないと思われる。
とにかく最近では出色の出来栄えである。
こういう本を読むと最近の歴史小説はあまりにも差があるようだ。
図説・戦国武将118―決定版
以下の人物を取り上げています。
東北の武将
南部信直 津軽為信 秋田実季 最上義光 伊達政宗 片倉景綱
関東・甲信越
上杉謙信 景勝 直江兼続 北条早雲 氏綱 氏康 氏政 氏直 武田信玄 勝頼
馬場信房 山県昌景 山本勘助 真田昌幸 信幸 幸村 佐竹義宣 太田道灌 村上義清
北陸の武将
柴田勝家 朝倉義景 丹羽長秀 佐々成政 前田利家 利長 大谷吉継 結城秀康
東海の武将
斎藤道三 義龍 稲葉良通 今川義元 太原崇浮 織田信長 信忠 信雄 信孝
滝川一益 九鬼嘉隆 森可成 長可 蘭丸 忠政 池田恒興 輝政 徳川家康 酒井忠次
本田忠勝 榊原康政 井伊直政 山内一豊 藤堂高虎 鳥居元忠 竹中重治
近畿の武将
明智光秀 豊臣秀吉 秀長 秀次
細川藤孝 忠興 足利義昭 浅井長政 浅野長政 幸長 筒井順慶 蒲生氏郷 石田三成 京極高次 高知
高山右近
中国・四国の武将
片桐且元 三好長慶 松永久秀 別所長治 島左近 尼子経久 晴久 山中鹿之介 大内義隆
陶 晴賢 毛利元就 輝元 吉川元春 広家 小早川隆景 秀秋 安国寺恵瓊 福島正則
長宗我部元親 信親 盛親
蜂須賀正勝 家政 宇喜多直家 秀家 加藤嘉明
九州の武将
龍造寺隆信 鍋島直茂 大友宗麟 立花宗茂 高橋招運 立花道雪
島津義弘 貴久 義久 歳久 家久 黒田孝高 長政 後藤基次 加藤清正 小西行長 松浦鎮信 大村純忠 有馬晴信
これらの武将の肖像画(銅像や木像の人も数人)や家紋、旗指物、具足などの資料が見開き半ページ〜2ページでフルカラーで載っています。
歴史群像シリーズは数える程度しか持っていないため、
東北の武将など、(私にとっては)なじみの薄かった武将の肖像画などをまとめて見る事が出来てよかったです。