PTA再活用論―悩ましき現実を超えて (中公新書ラクレ)
たまたま今、自分の子どもの通う学校の問題と思っていたことがそうではなかった!
いや本当、自分の学校のことが描かれているのかと思いましたよ。
ウンウン頷いている場合ではありません。焦りを感じるほどのリアリティです!
もしかして全国津々浦々の学校が同じ問題を抱えているのだとしたら、それは大変なことです。
学校にとっても、父母にとっても、もちろん、子ども達にとっても、そしてこの国にとっても不幸としか言いようがありません。
労多くして本当のところ「実りはどうなの?」 本当に「子供のため?」 いくらなんでも仕事や家庭を「圧迫しすぎ〜!」。と、疑問符だらけになりながらも、何か良いことがあるのでは? まだ可能性があるのでは、と仕事の一端を引き受けているPTAの活動。
日頃のなんとも腑に落ちない、納得のいかない悶々たる気持ちの雲が晴れて、でもそこに見えてきたのは道なきジャングル!、と、一筋の光明、そして「愛」。
やはりこれはほおっておくわけにはいかないのでは?
うん、変えてゆかなくちゃ! と、本気で思わせてくれる一冊です。
本当にお薦めです。
今ここにいるぼくらは (集英社文庫)
自分の小学生時代を思い出しました。今の自分には些細なことでも、「大事件」だと思えたあのころ。一方で、成長してゆくことへの漠然とした不安もあったように思います。この本は、私にそんな懐かしい気持ちを思い出させ、今の自分を見つめなおすきっかけを与えてくれました。爽やかな読後感。オススメです。
川の名前 (ハヤカワ文庫JA)
自分の子どもと同じくらいの少年たちが主人公だと、つい読みたくなる。
ほんとうは子どもと一緒に読みたいのだが、彼はまだ本の厚さや字の大きさで選ぶ傾向がある。
しかし、この本にはぜひトライしてほしい。
夏休みの自由研究、クラスの派閥、親子関係、友情、将来の夢、環境問題…等等、
一緒に考えたくなるテーマがテンコ盛りなのだ。
日本は川の国だという喇叭爺(らっぱじい)の話を、別の本で読んだことがある。
そのときはあまり気にしていなかったが、
こんなに具体的にしかも面白く書かれると、川に出かけてみたくなった。
わたしたちの住む町は、河口にある。
自分の「川の名前」を調べよう。
夏休みはカワガキになって、この川をさかのぼってみようか。