砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上
僕はつい最近原作の小説を読んだばかりでした。
少女たちのみずみずしさ、青春の儚さ、そして悲しい結末に少なからず心揺さぶられました。
漫画化するということで迷わず購入しましたが、期待以上の出来でした。
ストーリーは原作に忠実で、絵も綺麗です。
文句なしにオススメの作品です。
ナナマル サンバツ (1) (角川コミックス・エース 245-4)
作者の描いたサマーウォーズの絵や構成が好きで、作者買いでした。
競技クイズ、いわゆる早押しクイズですが、思いのほか動きを感じます。
いわゆるクイズと競技クイズとしての違いでしょうか、
ただ問題の答えを知っている知っていないでは無く、答えるに当たっての
技術、考え方など小ネタっぽい物も見られ、単なるウンチクネタマンガに
転がってもおかしくなさそうな話を、上手い事スピード感の有る
躍動的な漫画にしているように思いました。
変に超展開的な話は無さそうで、1巻を読む限りでは純粋な部活マンガとして
続いて欲しいと思わせる内容だと思えます。
世界を救ったりはしないかも知れませんが、読むと競技クイズ部とかに
入りたくなってしまうかも知れない魅力を持っていると思います。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 下 (2)
この世界観を表すのに、この絵があっています。
きれいだけど、悲しい主人公たち。
話を読み進めて行くと、作中でよく分らなかったことが分っては行くのだけれども、
分れば分るほど、だんだんと悪い方に話が進んで行くのも分るのがつらい。
手に持った漫画の残りのページが薄くなっていくにつれて、どんどんと最悪の結末に向かっていき、
もうちょっと待ってくれと思いつつ一気に読んでしまいました。
悲しいけれども、良くできた物語です。