CDツイン 日本アニメーション 世界名作劇場主題歌集
私にとって名作劇場の音楽で一番馴染みがあるのは、それぞれのオープニングとエンディング曲です。挿入歌はどうでもいいので、それだけをまとめて聞きたいと思って予約購入しました。届いて聞いたらがっかり。フローネ、ルーシー、カトリ、セーラ…と8作品は歌が入ってませんでした。それも聞きたかったものばかり。よーく見ると確かにジャケットにそれらの作品のキャラがいません。ポリアンナを4曲も入れるなら、他の作品も入れて欲しかったです。ロミオ、ラッシー、レミはエンディング曲が入っていません。商品紹介欄に曲タイトルが無かったので、確認できなかったのは仕方ないのかもしれませんが…。
あしながおじさん (新潮文庫)
名作とよばれるものは、決して色あせず古くささを感じさせません。
実際この『あしながおじさん』は1914年・・・、今から100年近く前に書かれたにもかかわらず
現代の私たちにも通じる点、共感できる点が沢山あります。
この作品の最たる点は「手紙形式」での手法だと思います。
このストーリーのほとんどがジュディがジャーヴィスにあてた手紙として形成されています。
なので私たちは必然的に、起きた出来事を客観的に考察しなおしたり、ジャーヴィス自身の心境を自己補完しなければならず、読み進めるうちにどんどん作品に引き込まれてしまうわけです。(とにかく想像力をかきたてられるのです!)
またこの作品の魅力の一つは恋愛小説的視点、一人の人間の成長録的視点、戦前のアメリカの社会的視点など様々な視点で読む事ができることでしょう。
恋愛小説としてみると、ジュディーが自分でも気づかぬうちにジャーヴィスを大切な存在と認識していく過程や、ジャーヴィスが温かくも独占欲丸出しでジュディーに接している点をほのぼのと感じることができます。
一人の人間の成長録として読むと、孤児院から出てまっさらなジュディがスポンジのように物事を吸収し開花していく点が興味深く読めると思います。(回を重ねる毎に、ジュディーの手紙が難しい語彙も増え知的で奥深い文章になっていくのでまたおもしろい!主人公が成長していると示したい作者の意図なのでしょうね。)
戦前のアメリカの社会を考えながら読むと、「男女平等とは?」「自由とはなにか?」「豊かさとは何か?」など思わず自問してしまいますよ。
いつ読んでも小気味よい後味のする作品です。大人にこそ読んで欲しい一冊です。
私のあしながおじさん(10) [DVD]
小学校の時に、朝の再放送で初めてこの作品をみて、大好きになってからずっと心に残っていたアニメでした。ジュディーが卒業式で演説した放送日に泣きながら学校へ行ったのを思い出して、なんだか赤面してしまいました。(笑) 俺もいつか自分の子供に見せたいと思います。
Daddy Long Legs (クイーンズコミックス)
**CONTENTS**
天馬
パーラー
シンガポールの星
Daddy Long Legs
どれも素敵なお話ですが、その中でも私は「シンガポールの星」が好きですね。
物語の主人公なる上海れーこは中華街でも有名な美女。
6月の花嫁になるため(アパート更新にあわせて!?)に急いで入籍&引越しをした。
しかし新婚にも関わらず、旦那様はれーちゃんが越してくる前に片付けようとしていたものを片付けられないままご出張。
豪邸2階にある片付けられなかった物とは・・・?
れーちゃんの旦那様(顔は分かりません)が何ともいえず素敵です。
麻田くんの気持ち分かります・・・。
自分がすごいと思っている人の持っているものって不思議と魅力的に見えたり、欲しくなったりしますよね。
否定されるとそうでもないかなと思ってしまったり・・・。
れーちゃんのチャイナドレス姿が素敵です☆
表題作の「Daddy Long Legs」は、
あしながおじさんこと千博坊ちゃんといつきの手紙のやり取りを軸にストーリーが進んでいくのですが、千博坊ちゃんの感情の動きや反応が微笑ましいです。
男の人っていくつになってもこんなに可愛らしいのかしら・・・と思ってしまいます。
ずっとピンクの薔薇のつぼみを贈っていたのに、最後のシーンではちゃんとお花が咲いていました。
2人の想いが咲いたのでしょうか?
Daddy-Long-Legs (Puffin Classics)
小学生の頃、同じ作品を読みました。最初は児童向けのものを。
次に「名作劇場」でアニメ化された時の装丁で、『あしながおじさん』と続編を文庫版で読みました。
中学生頃までは熱心に読み返していたのですが、その後はふっつりと読むきっかけを失くしてしまい、何年も経ってしまいました。
昨今の海外児童文学ブームの中で、ブームと関係なく何世代も前から世界中で愛されてきた児童文学作品たちに、大人になってしまったけれどもう一度出逢いたいと思い、改めて購入しました。
名作といわれる作品が持つ凄さ……時代や流行、言語の違いに関係なく伝わってくる、作者の温かい優しい心が、私の子供時代そのままに、そこに存在している事に感動しました。
主人公のジュディ、あしながおじさん、学校の友人たち。全ての人物に作者の愛情が惜しみなく注がれ、変わらない温もりの世界がこの本の中にはずっと息づいています。
作者直筆のイラストから直接伝わってくるのも、この作品世界が持つ優しいユーモアと愛情で、現代社会に疲れた精神を癒してくれます。
いつでもどこでも何度でも、変わらないこの「場所」。続編も読んでみてはいかがでしょうか?