オリジナル・サウンドトラック「ランボー」
オープニングのギターのアルペジオを聴いたときから、「良い曲だなぁ・・」と、感じてはいましたが、CDで買って聴いてみても、好印象な音源でした。 エンディングの「its`a long road」は、CDで聴くと、少しリバーブかかりすぎかなと、感じなくもなかったが、何回か聴くうちに、慣れてきて、最近は、良く聴いてます。 ジェリー・ゴールドスミスの他の音源も、聴いてみたくなりました。
ランボー 怒りの脱出『ランボー最後の戦場』劇場公開記念スペシャル・プライス版(初回限定生産) [DVD]
題名の通り。
ランボーの『怒りの脱出』。
1985年公開。
それにしても、この作品の凝縮度は高い。
あらためてベトナム戦争とは何であったのかを問いつづけているのだ。
制作者の主張は明確。
ここまで、キチンとベトナムに介入した戦士たちの代弁をした映画はない。
「我らが国を愛するように、国も我らを愛せよ」
アメリカ合衆国の庶民の肉声が聞こえるようだ。
シルヴェスター・スタローン主演の作品としても最高作。
マードック将軍の政治的動き。それに異論をはさむトラウトマン大佐の純粋軍人の行動。
美しきコー。
「あなたは消耗品ではない」という彼女とランボーは初めて接吻する。
しかし、殺されてしまうコー。
頑張れ、ランボー。
さあ、これからどうなる
ランボー 最後の戦場 [Blu-ray]
かつて
「戦争は終わる、私たちが望めば」
と歌ったシンガーがいました。
彼は銃で撃たれこの世を去りました。
「ランボー最後の戦場」
この作品は戦争は現実であり綺麗事では解決しない
そのことを真摯に描いた映画です。
理想論で「手を差し伸べれば世界は変えられる」と声高に叫ぶ
ボランティア団体に対して無口に語らないスタローン、
ジョン・ランボーの姿がこの映画のすべてを物語ります。
結局は暴力は暴力によってしか解決しないやるせなさ
その中で先進諸国が現在享受している平和のありがたさを
静と動の対比で見事に描き出した傑作だと思います。
いかにもハリウッド的な単純明快なアクション映画を
期待すると肩すかしを喰らうかもしれません。
しかし戦争の悲劇を描いた映画としては
プラトーンやプライベート・ライアン、
シン・レッド・ラインに比べても引けを取らない
どころか凌駕するような素晴らしい作品です。
ランボーシリーズということで敬遠している
自称映画通の方にこそお勧めしたい感動作
未見の方はぜひお試しください。
ランボー 最後の戦場 (ハヤカワ文庫NV)
伝説のアクション・ヒーロー映画ランボー・シリーズ最新作のノヴェライゼーションです。本作は通算四作目、前作から実に20年振りの新作で恐らくこれが最後になりそうです。最後と銘打たれているのは製作・監督・主演のスタローン氏の年齢的な理由からと想像致します。ストーリーは現代社会の史実に根ざしています。ミャンマーの軍事政権が、先住少数民族カレン族を弾圧し虐殺を繰り返していた。彼らの村に医療救助に向かったキリスト教団体の6人のアメリカ人が消息を絶った。半月前にタイの小さな町で暮らしていたランボーが、彼らの看護士サラに懇願されて潜入を手助けしたのだったが。やがて、彼らは軍事政権に拉致された事がわかり、教会関係者に大金で雇われた5人の傭兵が乗り込んで来た。
映画の最大の見せ場は、弓矢や機関銃・爆弾等の武器を手に、数の上で圧倒的な不利にもかかわらず奇襲を掛けて人質を奪還する衝撃的で凄まじい戦闘と殺戮シーンにありますが、我らがランボーが厭世的な人生を送ってきた中で正義を信じる純粋なサラと出会って再び人間性に目覚め、己の身を犠牲にしても彼らを救い出そうと悪鬼の如く奮闘しているのだという事実は認識しないといけないと思います。彼は単なる戦闘マシーンではなく、お金とスリルを求めるだけで身の危険を感じると一目散に逃げ出す傭兵達とは全く違う、寡黙ですが志の高い真のヒーローでしょう。組織でなく少数派の戦いでは、殺るか殺られるかの刹那的な対処が精一杯で歴史は変えられず、それは極めて現実に近い姿です。本書を読んで映画を見たら、今もこの世界にある人間の愚かな戦闘本能が実感され、きっと今自分が平和に生きている幸せがより一層愛しく思えるでしょう。