菊次郎とさき [VHS]
この作品はテレビドラマのために創られたものだから映像が美しいということはないのだが、北野武が育った家庭や当時の東京下町の暮らしぶりがわかり、おもしろい。
とんでもない親父(菊次郎)と教育熱心で口の汚い母(さき)が織りなすドラマは毎日がコントのよう。たけしのお笑いの原点がここにあると思える。
貧しくて辛い幼少期だったろうが、武を思う母の大きな歪んだ愛情が感じられ、最後は涙がでるような作品。
原作本も買ってしまいました。
菊次郎とさき (新潮文庫)
この本を読むきっかけはいとこが彼の生まれ故郷の隣町に住んでいるからなんです。でも、読んでみると私の母と同い年で祖母の名前もたけしさん同様「さき」だったので同感できる部分がある。
これを読むと彼の家族の暖かさを感じます。お酒がないとダメだったペンキ職人の父菊次郎、教育熱心で末っ子のたけしさんが大スターになってもお金をせびっていたというさきさん、長兄の重一さんや飼っていた鶏を食べられてしまった姉安子さん、テレビでもおなじみ兄大氏とユニークなおかつ個性的な人たちです。
家が貧乏だったために勉強していい大学に入学し、いい会社に入るというさきさんの考えはある意味ナンセンスかもしれませんが、あの時代はそうしなければ行けない反面、そのひずみが現在になって出た。
彼の出身地梅島付近も大きなマンションやショッピングモールが完成し、下町情緒は消えつつある。
さきさんが亡くなった時にワイドショーのインタビューで号泣した話は有名ですが、毒舌キャラクターのイメージが強い彼ならではの本当の気持ちがあれだったのでは。
あとがきでの大氏の話がいい味出しています。
RENASCENCE
「摩天楼の羊」(詞が象徴的)「月への階段」(ピアノ音型が〃)と加速度をあげて飛び出してゆく冒頭が物語っていた。溢れ出て光を放つ音・音!至上のメロディ美がダイナミックに同時にクールに、圧倒さと緻密さで押し寄せてくる。希望が湧いてくるようで、気持ち全てが動き出す。このスピードの中では過去も迷いも悔やみも洗い流され、明日に真直ぐ手が届きそうだ。その音のビビッドさからタイトル名の確固とした意志に触れた。
意志は作品を貫く。非常に力強い旋律の裏にサイケさが儚さとして映る「欲望」。その余韻後「ただひとつの心で」の内省的な世界観は虚しさからの再生を欲し、メロディが鳴り響く。SLTはただ音がカッコイイだけじゃない。主題を織り成すことばと音符の思慮深さがある。「Borderland」もひたすら未来・希望を描くが、そこに真実味を覚えるのも今作主題の下、誠実な演奏が光るからだった。“そうさ”で跳躍へのエナジーが高まり鳥肌。
「LoveExpress」は親しみやすくやはりメロディが美しい。一方「街角」ではSLTのAOR真骨頂で、深く潜り宙に浮く世界の広がり。そして次だ。一気に空気が変わり、白い無地に竹善氏の声で主題が切々とが描かれる「TheLoveWeMake」は名ラヴソング。限りなく美しい旋律の孤を魔笛のように透き通ったファルセットが虹をかける。その先に主人公が熟考して見つけた“LOVE”の地平、希望のステージがみられる。「InTheRhythm」のクールさ楽しさも個人的に昔の「Rise」のようでたまらなく好きだ。
10のインストに続き「星降らない夜」「ACrown」はここまでもキラー曲がと驚く。「もしも」から温かく切ない色へ。名曲「Hello」「ParallelLines」では至福に満たされ、名盤だったことを思う。ボーナス「キミといれば」もかなりいい。
歌ぐすい
アルバムタイトル「歌ぐすい」は、「歌のくすり」という意味だそうです。
メロディはもとより、彼女達の優しい歌声と素直な歌詞に心が癒されます。
初回特典に、「拝啓○○さん」と「いちごいちえ」の三線/コード譜が
つくのも大変魅力です♪。
いちごいちえ
この間、たまたま行った沖縄フェスに他のアーティストと共に出演してました。初聴ながらあっという間に
引き込まれ思わず感動して涙してしまいました。特に彼女たちのハーモニーは素晴らしく、背筋がゾクゾク、
何度も鳥肌がたちました。この曲を聴いた方は「青い宝」は聴いているでしょうか?曲調はまったく違いますが
泣けます、いいです。2・3曲目も結構いいですよ。アルバムも楽しみ〜!