山本容子 : エンジェルズ・アイ ~天使たちの降りるとき~
夏に那須で知人の画家さんの個展があり、友人たちと出かけた。その時にBGMでかかっていたのがこのディスクである。
クリスマスの曲が多いのに、クリスマスに限定しない不思議な大らかさがあった。
ヴォーカルはEPOのチャーミングでユニークな声、ヤドランカの温かな落ち着き、そして古楽スペシャリストでもある波多野睦美さんのナチュラルで透明な声・・と、根底ではつながっている3人の女性ヴォーカリスト。少しずつ趣が違う演奏が聴けるのはとてもぜいたくだ。
学生時代に合唱の授業で歌ったコルシカ島の歌は懐かしかった。
天使好きとしては、タイトルもジャケットも惹かれた♪
乳がん 後悔しない治療──よりよく生きるための選択
「後悔しない治療〜乳がん よりよく生きるための選択」を読みました。各ページに赤線を引くくらい勉強になりました。冷静に前向きに生きている渡辺さんに脱帽です。近藤誠さんの本も以前読んでいて、かれの考えに共鳴していましたが、渡辺さんの本を読んでよりその思いを強くしました。医者のいいなりではなく、患者は自分でも勉強して自分が納得する治療方法を選ぶことの大切さ。そうすればあとで悔やむことも少ない。これは医療だけでなく、人生の選択でもその通りですね。
なるほどと思ったのは、「病気のほとんどは老化現象で医療で治すことは出来ない」ということです。実際、「3大死因であるがん、心臓病、脳血管障害の発生率は、40歳まではゼロの近い」とのこと。50を過ぎればあちこち傷んでくるのはあたりまえで、がんも老いのひとつと考えると簡単に治らないのも理解できます。
この本は、がんと治療に関する実践的知識を得られるだけでなく、人間とは何か、どう生きたらいいのか、を示唆してくれる本です。ぜひお勧めします。
写真で見る 100年前の日本〈1〉暮らし (100年前シリーズ)
明治時代の日本人の様子が古写真で分かります。少女達が赤ん坊をおぶっている写真はまるで「おしん」のようだし、飛脚の写真はかなり小柄な男性だが、体格がよく、今の日本人とは違う体つきをしてるのが分かって見ていて楽しいです。ただ写真集にしては画像悪すぎます。まぁ96年初版なので仕方ないとは思いますが、それでもよくて、明治時代の日本人に興味がある方にはおすすめです。