SPIRAL 15th anniversary edition
彼女(同世代なので、親しみを込めて彼女と呼ばせて頂きます。)の歌の最大の特徴は、その歌詞にある。
旋律の美しさが際立つ歌や、メロディと歌詞のバランスで魅せる歌など、歌を構成する要素は色々あるが、彼女の歌を支えているのは間違いなく歌詞である。
過去のバンドヴァージョン、現在のピアノヴァージョン、どちらも素晴しいのは、彼女の繰り出す言葉の力が曲を支配しているからだ。合わされる楽曲は彼女の言葉を伝える為の方便に過ぎないのではないかと思える時すらある。
彼女の言葉はみな厳しい。押し潰されそうな現実に直面しながら、それでも逃げを許さず立ち向かっていけと叱咤されるような厳しさがある。しかし、それと同時に、現実(真実)に向き合う為に必要なことは何かも彼女は伝えてくれる。必要なのは夢ではなく、ほんの少しの希望なのだ、と彼女は優しく説く。
ありふれた、飾らない言葉たち。だがしかし、彼女の愛するアスリート達のように、削ぎ落とされ、研ぎ澄まされた言葉は、深く、深く、心に届く。
彼女をまだご存知ない方は、一度彼女のHPを訪れて下さい。特にエッセイは必見です。彼女の生み出す言葉たちのルーツを垣間見ることが出来ます。
バード・アローン
通算18枚目のアルバム
前作の
オリジナルアルバム
【桜花繚乱】(2007/4/25)発表から
3年3ヶ月。
【待望】の2文字が相応しい。
ピアノと歌。
シンプルな構成の中に、
贅沢にも4人のピアニスト
五十嵐宏治(M:05.08)
河内肇(M:01.02.04.06)
杉山卓夫(M:03.07.10)
宮崎裕介(M:09)
(敬称略)
をサポートに迎え
新たな決意でもある
自己レーベル
【skybeans records】を立ち上げ、
変わらない(変われない)彼女の歌が
ここにあります。
「さぁ、飛べるかい?」
Dearest
以外と歌えるアイドル女優という感じ。このジャンルで成功してるのは松たか子くらいだが、そこまでアーティストせず「歌謡曲」に留まっている所が好感が持てます。篠原美也子の提供した曲も歌っていますが、この難しい曲よく歌ったなぁ。