物理学と神 (集英社新書)
池内教授は、これまでにも一般の人々には理解しがたい物理学の領域をわかりやすく紹介した書物を数多く執筆してこられた。本書もその流れに連なるものであり、物理学とりわけ理論物理学の「入門書」としては、なかなかに優れものである。何より、新書ということで誰にも手に取りやすい上、各章ごとに比較的入手しやすい参考文献があがっている。
内容的にも、一般によく知られている例や言葉を使うなどして、著者なりの配慮が施されている。確かに、一部、難解な部分もあるが全体としては、物理の非専門家にも興味を抱かせる内容となっている。
onelove
この曲が主題歌の「神様はサイコロを振らない」(日テレ系,水曜夜10時〜)で聞いて,魅了されてしまいました。
ryoheiの透き通った力強い歌声に,VERVALのラップが加わることによって,メロディーの完成度というか,歌のすばらしさというか,そんなものが大幅にパワーアップしています。
陽と陰,静と動,天と地,一見相反する要素が見事に融合し,高い次元からの音楽を提供してくれています。
あえて格闘技で譬えるならば,五味隆典と山本KID徳郁がPRIDEのリングで試合をしちゃったような感じでしょうか。
それはさておき,主題歌になっているドラマは正直つまらないけど,この曲のおかげでドラマがよく見えてしまうほどです。
まだ,聞いたことがない人は,ドラマ「神様はサイコロを振らない」で聞いてみてください。きっと気に入ると思います。
2006年のベストバウト,じゃなかった,ベストソング決定です。
ReListen
LIVEで披露されたin my armsが聴きたくて購入しました。これだけitunesでピックアップしてもいいかも・・。しかし同様のFlamingo skyが何故か収録されていないので星4つ!
神はサイコロを振らない
この物語は飛行機事故によって、突然消えた人々と、その遺族。
そして、その飛行機会社の人々の話だ。
だが飛行機事故でなくても、誰にでも肉親との別れが突然訪れる可能性はある。
そう思うと、この物語の人々は幸いだったのかもしれない。
10年の時を隔てたとしても、もう一度、会い、最期の時をやり直す機会を与えられたのだから。
それぞれの人生と背景があり、変わってしまったもの、変われずにいるものがある。
それによるジレンマ、人々の喜怒哀楽。
設定が設定だから、リアリティはない。
けれど、それで、敬遠しているのはもったいないと思った。
作品の世界に引き込まれたもの勝ちだと思う。
私は中盤から最後までは、眠る時間になっても本を手放せず一気に読んだ。
寂しさと優しさの入り交じったラストはハッピーエンドではないと思う方もいるかも知れない
けれど圧巻のラストだった。
これだけの人々の人生を書き切った大石さんに敬意を表したい。
神はサイコロを振らない (中公文庫)
タイトルが魅力的なのと、設定がおもしろそうなので、
テレビドラマになった頃から少し気にしていた。
物理がダメなので、マイクロ・ブラックホールの意味は
分からなかったが、読む進めるのにはあまり困らないので、
その点は大丈夫である。
本格的な小説を期待して読むと裏切られるかもしれないが、
設定が抜群なのと、人物と状況の設定が一定レベルを確保している
ので、十分読めるものになっていると思う。
状況を把握できる頭脳の持ち主、父殺しを企んでいた息子、
過去への通信を試みるエンジニア、現実に引き戻される元アイドル、
家族の悲劇に見舞われた者、ミスターXの運命…。
登場人物が多い、というきらいはあったが、
少なくとも私は、楽しんで読めた。
場合によっては泣けるかもしれない。
登場人物紹介が興ざめ、という方がいらしたが、
これだけ多いと、あった方が親切だろう。
テレビドラマ版には小林聡美さんが出ていたので、
DVDも観てみようと思っている。