Notebooks on Cities & Clothes [DVD] [Import]
デザイナーYOHJI YAMAMOTOの創作者としての姿と
"人間YOHJI YAMAMOTO"の素顔という
ふたつの視点から見たヴィムベンダー監督の映像テクニックは圧巻。
撮る側、撮られる側、両者それぞれの"天才"が
作り出す、コラボレーションの映像作品です。
MY DEAR BOMB
前から順に文章がつながっているわけではないので、独特の構成に慣れるにはやや時間がかかる本である。
それを受け入れれば、これほど力の入った創造者、芸術家が本人の言葉でつづった傑作はそう多くない。
山本耀司さんの考えや服作りにおける哲学、一人の人間としての考えを生い立ちなどを絡めて
正直につづった作品で、装丁・文字組ともに素晴らしい本である。手触り、読みやすさ、本を開いた時の
見やすさなど細部にも配慮が感じられる。
ファッションという業界にいながら決してカッコをつけるのではなく、自らの美学を貫いてきた著者の本質に
触れられるという意味で非常に貴重な本である。
ヴィムヴェンダースや鷲田清一氏をはじめ山本耀司さんの創作や人物に迫った記録はあるものの本人が自らの
意思で語ったという意味で本当の真実がある。
教育の現場では物づくりの方法論を教える事が普遍となっているが、やはり創造クリエイションについては
世の中を観察し、疑問を持ち、自分でものを考えて、仮説の提示として作り上げていくしかないことをこの本は
教えてくれる。そういう意味ではこの本を読むことによって一つ大きな教えを頂き、自分の考えをまとめるきっかけに
なると思います。人マネやお金を軸に物事をとらえる人や、誰かに依存したり同調行動で安心している人には不向きである
ともいえるが、世俗的な世の中に何か疑問や違和感を持ち、自身も世の中に痕跡を残したい、誰かの役にたつ創造をしたいと
いう人には是非手に取ってもらいたい本です。
Talking to Myself
原美術館のメディアショップでこの本と出会い、yohji yamamotoを知りました。初めて「衣服の美しさに衝撃を受ける」という体験をして、そのまま衝動買いをしてしまい、興奮しながら帰ったことを今でも覚えています。それから、ことあるごとにこれを開いてしまう。装丁もすばらしく、これ自体が一つの作品だなぁと思います。私の持っている本の中では、色々な意味で最も素晴らしい本の一つです。
たかが服、されど服 -ヨウジヤマモト論
他者から見たインターフェースとしての服。哲学のジャンルを超えて深い考察が日常の生活と考えている価値観、感じている内面の「こころ」を自分自身にも及ばせ、馳せることが出来る。プラスしてカラーのヨウジヤマモトの作品がシロートの眼であってもみはる。くりかえしてページをめくる、あきない秀逸。