テルマ&ルイーズ (スペシャル・エディション) [DVD]
「ブレードランナー」のリドリー・スコット監督は英国人だが気の弱い人で当時はスランプ。この映画は社会派のサランドンが主導権を持つ女性=フェミニズム映画で「レイプ」を強く告発している。そのメッセージは過激で「レイプ犯はその場で射殺してもかまわない」というもの。まあ気持ちは解るが支持できない。半殺しにして懲役10年位ではだめなのか?駄目らしいな。撮影中には小心者のスコットをサランドン、デイビス(大柄な女性)二人して散々苛めて楽しんだ。スコットはすぐ赤面するらしい。「ディドリー・スコット」とあだ名をつけ顎で使っていたという。ロックのボー・ディドリーから。他にハーベイ・カイテル。マイケル・マドセン(好演)チンピラ役でブラッド・ピットも。ラスト・シーンは泣かせる。ジーナはボストン大学卒のインテリ。足が26センチと私と同じ。なんか豪快な女性。アーチェリーが趣味で怒ると弓で射られるとか。怖い。女性は。私は女性の味方です。念のため。苛めないで。
テルマ&ルイーズ [DVD]
日本での人気はいまいちのようですが、アメリカでは大ヒットした名作
と言っていいのでしょう。仲良し二人組みが気ままな自動車旅行をする
コメディー映画と思いきや・・・・。 アメリカのテレビドラマやアニメ
見ていると今でも時々パロディー的にこの作品が出てきます。アニメのサ
ウスパークでは、車をビュンビュン飛ばすママを警官が捕まえて、
「どーしたんだいそんなに飛ばして?テルマ アンド ルイーズ」と言っ
ているのを聞いたことがあります。
最近ではスパイ・ゲームという作品で、ロバートレッドフォードとも
共演し、今や実力派俳優の地位を不動のものにしているブラッドピット
が訳ありのヒッチハイカーで出ているところも見どころ。ハッキリ言って
若造って感じで、人柄的にはあまりいい人じゃないのですが、悪人って印
象が強く残らないのは演出なのか、この人の個性なのか?
アメリカには何でも自分が正しいと強烈に思い込んでいる人が結構多い
ことや、家庭内暴力、家庭内セクハラが日常的に存在していること、
社会的には男女差別をなくして行こうとする方向でありながら、実際
には女性を異常なまで見下している男性がいるなど、アメリカの社会
事情を少しでも知ってこの映画を見ると、なぜアメリカでの受けが良かっ
たか理解できるかも。
またこれは映画だから誇張している点は大いにあると思いますが、
英語のLOVEは日本語の愛より広く、深い意味であるという理解が
あれば、離れて暮らしている恋人の危機を察知して、わざわざ
来てくれる男性の心が解ると思います。
アメリカ人(主にキリスト教徒)の家庭で、父親が娘にI LOVE YOU.と
言うのは普通でも、日本人の親父が娘に「愛しているよ」などと
言うのはキモイ、キモイという感覚は単に文化の違いではありません。
昔ロードショウ公開やビデオで見たという人も、DVDならではの
alternative ending(もう一つのエンディング)等、未公開映像
は必見の価値あり!
テルマ&ルイーズ (スクリーンプレイ・シリーズ)
『ハードな《プリティ・リーグ(映画)》とも言えます。』
レビュー・タイトルは、この映画を観た人なら、多分うなずいて
いただけると想っています。
(くれぐれも、各国の法律の範囲内にての取り締まり方法には、なるのですが。)
すべての《母性》へ、この映画の『思想』を捧げます。
(m(_._)m)
(This inspired from The Rose by Dear Bette Midler.)