ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)
キングの作品には直接的な恐怖とともに、そこに至る、それ以上の恐怖があることを示唆するものがある。この作品はその典型のように思う。キングが書きたかったのはナチの悪夢ではない。現代アメリカの抱えている、もっと根深い病巣について彼は書いているように思う。そして、なによりこの作品が恐ろしいのは、そういった病巣を書くのに、まだ若い少年を主人公に持ってきてさえ表現できてしまうという点だ。
そして、この病巣は今の日本にも芽生えているような気がしている。
ショーシャンクの空に [Blu-ray]
10年間これほど愛されている映画もめずらしいですね。私も年に1度は見直して、その度に新たな感動を覚えています。このごろ皆さんのレビューを読んで気がつきました。アンディとレッドのことを語っている方は大勢いるけれどあの可哀想なブルックスおじいさんのことをみんな忘れているみたい。最初から最期まで「希望」を失わなかった強いアンディ、一度捨てた希望を取り戻した幸運なレッド。この二人に比べればブルックスおじいさんは今の言葉でいうなら負け犬(それにしても品のない言葉!)です。でもこの人が身をもって示してくれたからこそ私たちは「希望」の大切さが分かったのです。ブルックスさん、子ガラスのジェイクを可愛がっていたあなたのやさしさ、忘れません。天国で幸せになってください。
フォレスト・ガンプ [DVD]
風に舞う羽のように、人の運命は翻弄されていく。それでも、人は一生懸命生きていく。それこそが、人生・・・・。ロバート・ゼメキスは、バック・トゥ・ザ・フューチャーの頃から、自分ではコントロール出来ない何かの中であがいていく人間を描くのが好きだ。コンタクトしかり、ガンプしかり。個人的には、ガンプが自分の子供を紹介されるシーンに涙が止まらなかった。知能に問題があるので、子供がいるということが理解出来なくて動揺しているのかと気遣う恋人に大して、ガンプは、"Is he smart?"と聞くのである。"Is he stupid?"とは決して聞かないのである。Stupid、stupidを言われ続けて辛い思いをしてきた彼は、自分の子供がそうでないことを切に願うのである。そして、その親心を最初は理解出来ないでいた恋人。なんと切なく哀しいシーンだろうか。
現代アメリカ史が分かっていると、もっと楽しめる映画です。
【Amazon.co.jp限定】ショーシャンクの空に ブルーレイ スチールブック仕様(完全数量限定) [Blu-ray]
ショーシャンクの空にはBlu-rayソフトとしてはかなり初期から発売されていますが
今回特にリマスタリングされたわけでも新たな特典が付くわけでもない…ので
既に所持されている方には魅力無いと思われます。
ですが既存のBlu-rayジャケットに不満を持っていた方などにすれば
今回のAmazon限定品はジャケットはVHSやDVDで好評だった
アンディが脱出に成功し雨に打たれる有名なシーンなので
買っていない人には迷わずオススメと言えるでしょう。
何度でも観てしまう作品はコレクションして良かったと思えますよね!