悲しみのヨーロッパ(紙ジャケット仕様)
Slapp HappyとHenry Cowの合同で75年に作られたアルバム。陽のSlapp Happyと陰のHenry Cowの合体とは興味深いが、演奏はHenry Cowなので、彼らの影響が色濃く感じられる。わずかに9.のみがSlapp Happyらしい軽い陽気な音である。特に13.なんかはもろにHenry Cowだ。4.はConcertsでも聞ける。唯一クラウゼのボーカルがSlapp Happyなのだが、後に発売される"In Praise Of Learning"もでも聞けるのだが、Henry Cowのボーカルにぴたりはまっているのですね。よって、本作はSlapp Happyファンにはややがっかりするだろうが、Henry Cowファンにはたまらなく魅力的だと思います。
愛妻が、恋人が、『安大吉』に寝取られた [DVD]
倉木みおちゃん目的で買いましたが良かったです。
このおじさん男優の安大吉さんみたく
歳を取ってから若い女を抱くってまさに男の願望ですよね
このねちっこいベロチュウといい臭い立つような
カラミに元気づけられます
Unrest
ヘンリーカウはジャズ、ロック、現代音楽を機軸に高度なインプロヴィゼーションを駆使するカンタベリーを代表する前衛グループです。前作でジェフ・リーが脱退、本作は女性バスーン奏者リンジー・クーパーが加入しての2ndアルバムです。前半の精密なコンポジションと後半の高度なインプロヴィゼーションの2段構成。この緊張感あふれる音の迷宮は鳥肌ものです。
ありがとう、ヘンリー―自閉症の息子とともに育った犬の物語
前半の彼の行動から、最後のヘンリーを思っての優しさの言葉が出る姿が素晴らしい成長。そのギャップが全て。イルカでなくても治療動物はいるんですね。
Leg End
いやはや、利き所満載の満艦全飾なアルバム、ではある。おそらく、本物志向のクラシック・ブルース・ファンはヘンリー・カウのよさはわかるまい。本物はシンプル、とされているからだ。いや、知人でどちらも興味があるというへヴィ・メタ・ギタリストを知っているが、構造がスキゾであるだけに、全体を把握しているだけなのかもしれない。ところで、私はブルースの良さがあまりわからない。黒人音楽、なかんずくアフリカ音楽ならわかる。ラテン音楽もわかる。だがアメリカ黒人音楽は第三世界の音楽ではない。卑しくも国民音楽だ。まあ趣味の話になるけど私は周縁の音楽が好きなのだ。特に最近はアメリカン・フォークのアンソロジーを買ったりして、もうアメリカ音楽と手を切ろうかと思ってる。影響が知られているザッパの影は無いと思う。
付加価値、と言うのは現代社会特有の商品のあり方だ。sf小説の成熟は発明と言う20世紀的な社会にピリオドを売ったし、本質がいつも変わらないとすれば、くくり方を変えるか何かを付け足すしかない。ヘンリー・カウの音楽はそういう意味で20世紀的な音楽史には載らないかもしれないが、付加価値的な音楽の記念碑的なアルバムとしてリストアップされるべきである。
何も変わらない世の中では、特記されるもろもろのことが、いたって普通だったりするものだが、それを平和と言う名で呼ぶとするのなら、彼らこそ平和を希求するバンドとよぶべきであり、体制が戦争を用意するものなら、彼らこそ反体制の名にふさわしいバンドである。