急性膵炎診療ガイドライン〈2010〉
急性膵炎は2003年の全国調査で約3万5千人だったという。誰でもなり得る身急性膵炎診療ガイドライン〈2010〉近な病気といえる。激しい腹痛がその兆候だが、診療所などで見逃しもある。一般の人にも、十分な知識が必要になる。
「急性膵炎診療ガイドライン2010[第3版]」は、内外の論文を集大成しており、患者にも役立つ。教科書のような構成で、専門用語が多く、やや難解である。患者向けではないが、急性膵炎になれば、急きょ入手して、飛ばし読みしてでも、自分の症状に対応するところを読んでおくように勧めたい。
このガイドラインを開きながら、主治医と治療方針を議論するのもよいだろう。日本の医師はまだ、そうした患者の対応を嫌がる傾向にあるけれども、自分の体のことだ。医師任せにするのではなく、治療の根拠をただしておくことが望ましい。
膵臓の病気 急性膵炎、慢性膵炎、膵臓ガンの治し方 (健康ライブラリーイラスト版)
膵臓は、脊椎動物の器官のひとつで、膵液と呼ばれる消化酵素を含む液体を分泌し、
それを消化管に送り込む外分泌腺である。
また、膵臓の中には、ランゲルハンス島と呼ばれる球状に小さな細胞の集塊が無数に散らばっている。
ランゲルハンス島は、1個1個が微小な臓器と考えられ、インスリン、グルカゴンなどのホルモンを血液中に分泌する内分泌腺である。
デコの分泌に異常が出ると糖尿病になるのであるが、本書では急性及び慢性の膵炎、肝臓がんが取り上げられ
糖尿病には言及がない。