乳幼児のこころ -- 子育ち・子育ての発達心理学 (有斐閣アルマ)
赤ちゃんが何を感じ,何を想っているのか。親心はど
こまで通じているのか。
発達心理学が切り開いた最新の知見を参照しながら,
素朴な疑問に応えてくれます。
コラムが豊富で,専門書ながら読者を飽きさせない構成
となっている一方,母親のこころ,父親のこころに焦点
を当てたチャプターも用意されているなど,乳幼児に関
連する心理学のトピックに幅広く触れることができるの
で,入門書としても優れています。
もっとも,まだまだ研究が進んでいない課題も多いよう
で,研究結果からの推論にはやや大雑把なところが見ら
れます。せっかく科学的な調査を参照しているのに,最
後の一押しが物足りないので,全体として,僕たちが経
験的に知っていることを追認するだけの議論が多くなっ
ています。
研究テーマそれ自体が興味深いだけに,科学の醍醐味が
味わえない点がとても惜しく感じられます。今後の発展
に期待を込めて,星4つ。
テイルズオブデスティニー プルースト フォーゴットンクロニクル
今までドラマCDを聴いたことのない私が、これを買う気になった理由は、もちろんデスティニーが好き、特にリオンが好きだからです。ゲームが始まる前の、リオンが生まれた場面から物語は始まります。
まず根幹である、マリアンとの描写がたくさんちりばめられています。リオンがどれだけマリアンのことを大事に思っているか、これを聞くとよくわかります。
また、自分が弟とは知らないルーティに、会いに行く場面もあります。けれども話しかけることは出来ず、自分のため、姉のためにどうすればいいかわからず悩む彼。繊細で不器用な彼の心情が、よく描かれている場面の一つです。
絶対に弱音をはかない、泣かない彼が、このCDの中では泣いたりしています。声優の緑川さんの演技が秀逸である証拠でしょう。聞いていて胸が締め付けられます。
ゲームとはまったく違うラストですが、私は違和感を感じませんでした。むしろこの展開の方が感動したくらいです。父親とも、仲間とも、本当の意味でわかり合えた。とても救われたと思います。
ゲームとは別の、もう一つの作品、というところでしょうか。彼は決して冷酷なんかじゃない。とても繊細な優しい少年です。根強い人気を誇るわけがよくわかります。ぜひ聞いてみてください。
NHK少年ドラマ・アンソロジーI [DVD]
戦争中に子どもを病気で亡くした母親がいました。
偶然、タイムトラベルの能力をみにつけることができ、あの時代へ、苦しむこどもが病床によこたわっている時代に飛びます。
薬もなくて、死なせてしまった。
母親ならば、かんがえることはひとつです。
薬のある時代につれてかえってやろう。