家族の歌 河野裕子の死を見つめた344日
私は何十年も前からの河野先生のファンでした。某新聞社の週1回の短歌欄の選者としてのコメント、その歌、大好きでした。
同じ病気で亡くなられたことも知りましたが、怖くてなかなかその後に出版された本が読めませんでした。このご本は、ご家族が続けて紡がれた珠玉の短歌&エッセー集です。
一度に読むのがもったいなくて、机の上に置いて、何日にも分けて読ませていただきました。最後の最後まで歌を詠んでいかれた河野先生。先生を見守られたご家族。もったいなく、うらやましいほどの、すばらしいご家族の姿をすっきりと、そのままに見せていただきました。ありがとうございます。