外房線60秒の罠 (ジョイ・ノベルス)
やや違和感のある物語。
主人公が最初に事件に巻き込まれた時、何故、友人と一緒に行く予定だった。
来なかった友人が現地にいたかもしれないと思ったことを強調しなかったのだろう。
違和感は人それぞれなので,違和感を感じない人もいるかもしれない。
外房線で出会った人の感情描写がないのも違和感がある。
他人を殺人容疑がかかるように罠にはめるのを手伝ったことについての感情描写がない。
感情描写が少ないところが西村京太郎流なのだろうか。
外房線60秒の罠 (ジョイ・ノベルス)
「一分間で、いったい何が、できるだろうか・・」というプロローグで始まる作品。
どのようなストーリーが展開されるのか、早くもわくわくする。そして、わずか60秒を利用した罠というところに、かつての先生の作品で主流を占めていた時刻表トリックを思い出させる。
この作品での60秒の罠とはいったいどんなものなのか?最後の最後まで、とっておきの楽しみとなっている。
外房線60秒の罠 (徳間文庫)
近年は、鉄道の旅系統の作品が多かった西村先生の作品でした。やはり、鉄道ダイヤがパターン化されたので、ダイヤトリックの作品は難しいのでしょうか?本作品は、時刻表を片手に読むことをお薦めします。最後は、思わぬ展開です。
Hi-vision 列車通り 「外房線」特急わかしお [DVD]
房総半島の南・安房鴨川を目指して東京を出発する特急わかしお号の前方展望は変化に富んで飽きさせないものでした。
東京都心から千葉県南の郊外へと向かう列車は、東京の地下トンネルを出ると京葉のベッドタウンや湾岸道路などを眺めながら走行し、蘇我から外房線へ入り、列車が外房線へ入りしばらくすると左手に太平洋を眺め、のどかなローカル線風景も眺めながら安房鴨川へ向かいます。千葉のベッドタウンから海水浴場のメッカなどを走行し、変化に富んでいます。
ただ、このDVDの特徴の一つとして今まではトンネルに入ると画面全体も真っ暗になります。列車のライトで照らされたトンネル内走行もリアルに明るく見ることができればいいなと思いました。
千葉にもまだ多くの単線区間や、のどかな風景・自然があったのかと驚かされたりもしました。海が綺麗だったのも印象的でしたし、緑の多さにも驚きました。何気に乗車している列車も運転台前方から眺めるとまた新しい発見もありました。
安房鴨川に向かうにつれて変化する風景は嫌なことを忘れる気分でしたが、車窓の変化が単調ではないのでお勧めいたします。