デウス×マキナ 1 (電撃コミックス)
読者の視点によって、かなり好みの分かれる作品だと思います。
ストーリー的には、過去の大戦時代に作られた殺戮兵器の残党の討伐ということで、
登場人物の服装や街並み、メカのデザインなどは中世のファンタジー風で、
格闘(戦い)の方法なども銃や剣が主流と、現代とは異なる世界観です。
厳しい言い方ですが、全体的に目新しいものは無く「普通の話」だと思います。
問題はキャラクターで、主役のマキナは
ツリ目、ツインテール、小ぶりな胸、引き締まったヒップ、裸になっても(見られても)気にしない等々、
かなり”狙った”感じのある設定です。
表紙を見て、「美少女:マキナの活躍を見たい」と思ったら”買い”で、
「中世ファンタジー的ストーリーは見飽きた」という人は”見送り”が適当かと思います。
Deus Ex: Human Revolution (PC) (輸入版 UK)
このゲームはただの潜入FPSではありません。
一連の流れは
メインストーリーの大きな戦闘エリア(クリアまで出られない)
↓
箱庭な町の散策 (→任意 サブクエストや周囲の探索等の寄り道)
↓
メインストーリーのために東奔西走
↓
メインストーリーの大きな戦闘エリア(クリアまで出られない)
↓
・・・
という感じだと思います。
ですので、有名なFPS、コールオブデューティーのような戦う為に先に進み、戦う為に先に進みといったゲームとは大きく異なるという事は先に心得ておいて欲しいです。
ただ、大きな戦闘ステージの間にマップを走り回ったり、サブクエストを受けられたりするのは、なんともいえない戦闘の疲労感を癒すという点でプレイのモチベーションを保つ役割を果たしていると感じたので、戦いまくりたい!という人にも是非一度経験してもらいたいですね。
(というか、Deus Exは、非常にプレイヤーの疲労が溜まるゲームに設計されているので(ステルスとFPSの独特な絡み合い)そうでもしないと余り長続きしないゲームになってしまうと思います。)
さて、このDeus Ex プレイして、やはり洋ゲーだな と思いました。
まず、ストーリーは設定が多過ぎて全てを受身になっているだけで理解することは出来ないです。世界観も独特な物なので。(内容は悪くないです。)
キャラクターデザインは、何だか主人公ジェンセンの骨格が変な感じがするのは気のせいだろうか、程度でまあ、洋ゲーにしてはいい部類です。
グラフィックは無駄にDirect X11に対応していますが、最近のPCゲームでは普通のグラフィックです。(少なくともオブリビオンのような見ているだけで吐き気のするような狂った色彩ではないので大丈夫です。)
ただ、一部道路が細過ぎたりとセンスがおかしいところはあります。
プレイスタイルは洋ゲーらしく、自由で気ままです。
例えば警察署の奥に行かなければならなくなった時、こそこそ裏から潜入してたどり着く方法もあったり、昔の知り合いを必死に説得して入れてもらう方法もあったり、(説得システムはL.A.ノワールの尋問のような訳の分からない選択肢でなく、ちゃんと話す内容自体が選択肢になるので本当にコミュ力が問われます。洋ゲーにしてはまともな会話が繰り広げられるので直感的に出来る人は出来ると思いますし、思い通りに説得できるととても楽しいです。一応出来ない人にもプレイヤーの育成で説得しやすくなる能力もあるみたいです。)
さらになんと警察官を殲滅してたどり着く方法もあります。(当然といえば当然なのですが、後日新聞に載っちゃったりします。芸が細かいです。)
ただ、中盤あたりから上に書いた一連の流れをぶっちぎる形で強制のメインストーリーの激しく長い戦闘が発生するようになり、選択も何も無くなり、休む間もなくずっと殺伐とした空気が続くようになってしまうので、少し残念な感じになります。
なので、このことから☆-1にしました。
とりあえず、全般的に見ればプレイする価値は十二分にあります。(上から目線のような言葉ですみません)ましてや、1000円ぐらいで買えるとなれば、まったくつりあいません。普通、ゲームは7000円くらいで妥当だと思いますし。
いいパソコンを持っている人は悩む金額でもないと思いますので是非プレイすることをオススメします。勿論、有志の方の日本語化もありますよ!
レビューが参考になれば嬉しいです。拙い文章ですみません。
デウス×マキナ 4 (電撃コミックス)
なぜ、デウスがそこに居るのか?
そもそも、デウスとは何なのか?
物語は、マキナの幼い頃、エグゼキア家での日常から始まります。
そこには、今の彼女からは想像のつかない、幼きマキナ。
「女帝」と呼ばれた継母の存在、そして、デウスという「面倒を見る」もの。
そこには、あの男の姿や、未完成ながらもアレの姿も見えています。
詳しく書くと、ネタバレになってしまうので、肝心な部分は略しますが、ある意味、必然的にそうなりますね、という展開に加え、他のクロック・ワーカーらしからぬデウスの秘密が分かります。
続く後半は、現在に戻り、少年ルークがマキナの弟子として認められるお話です。
少年の成長が描かれていますが、もしかしたら、局長が電話口で、さらっととんでもない過去の話を暴露していて、こちらの方が気になったりもします。
さて、この4巻で「一旦終わり」だそうです。
私としては、ファクシム・イリーに絡んだ話や、ミニスカ要員にしかなれなかったルーレッタの活躍する話とか、メアリとスーのその後、バレンタイン博士らが手に入れたアレなど、まだまだ知りたい事はたくさんあったので、とても残念です。
しかし、振り返ってみれば、幼い頃のマキナの姿を考えると、今ほど変れるのだろうか、という違和感。
また、力による支配が全てであるかのような「女帝」が、わざわざ、デウスのようなタイプのクロック・ワーカーを作るのだろうか、という疑問。
そして、決意した割には、やっぱり変り映えしない少年ルークの物足りなさ。恋心と憧れと、両方を描くのは難しいのかもしれませんが、色々な場面で、少しずつ、小さなパーツが欠けているような気がします。
そういう点が結果的に「一旦終わり」に結びついたのかもしれませんが、またいつか、マキナたちの活躍を読みたいと願っています。
デウスエクス【CEROレーティング「Z」】
・ストーリー面
世界観に関しては、やや現代とも被る程度の近未来を舞台として、
オーグメントという言わばサイボーグ化技術を巡って物語が展開していきます。
攻殻機動隊のような世界観で義体に着目したストーリーと言えば分かる人がいるでしょうか。
その中身が非常に精緻に作られており、ただストーリーを黙々と進めるだけでは分からない事柄がよくあります。
しかしフィールド各所に配されたEBOOKやEメールといった資料を漁れば問題なく理解出来るようになっています。
(中には明らかに雰囲気しか分からない専門用語もありますが……)
逆に言うと、そういった探索行動が苦手な方にとっては内容が薄く感じられるかもしれません。
実際、ジャンル的にはFPSなので面倒に思う方は多いかも?
それでもストーリーも楽しみたいという方は道中にあるPCくらいはハッキングすることをお勧めします。
ハッキング行為自体、割と多くの経験値が貰えるので一石二鳥ですし。
メインストーリーは基本的に一本道ですが選択肢によって状況や結果は変わります。
モノによってはサブミッションなどがメインに影響するものもあるので、私は一週目は色々と失敗してしまいました。
まあセーブがいつでも出来るためロードに抵抗がない人は問題ないと思いますが。
・戦闘システム面
初めに知っておくべきことは、このゲームがステルスを主眼に置いているということでしょうか。
ボス戦以外のどの場面においても銃(非殺傷武器も含む)は極力撃たないに越したことはありません。
また侵入経路の豊富さ、オーグメントの種類を見ても分かる通り敵との交戦を避けることに特化していますので、
主人公の脆さや所持可能アイテムの量などを考えても正面突破は最後の手段だなと思いました。
特に主人公の脆さは他のFPSに比べても脆弱に過ぎ、回復も目に見えて遅く体力の上限も増えません。
防御力を上げるオーグメントもありますが敵とまともに交戦するとなると焼け石に水です。
それよりも有用なオーグメントが多数あるのでそちらを先に習得・強化した方が無難でしょう。
・総評
非常に良質なゲームだと思います。
世界観・キャラクター・システムetc、どれも高水準でまとまっていますね。
ですが不満点を挙げるとすればやはり撃ち合いの否定でしょうか。
武器の種類は豊富なのですが如何せん正面切っての撃ち合いがし辛い仕様になっており、
折角の武器が死んでしまっていました(個人的にはスナイパーライフルの使い所が……)
まあそれを除いても良作であり、ステルスアクションが好きな方は是非買ってプレイしていただきたい一品です。
Deus Ex: Human Revolution(輸入版)
I played it through once as a stealthy pacifist, finished the game and then immediately played it again guns blazing. I had a blast both times. The high level of player agency allowed by the game makes this a unique and engaging experience.