天使のしっぽ OPテーマ
人気TVアニメの主題歌集。主演声優12人によるオープニングは、声質も歌唱力もばらばらな12人が、かなり奇妙な歌詞をあくまでも明るく斉唱するという変り種。エンディング曲は、それとは打って変わって、野川さくら一人によるしっとりとした歌声が印象的。対照的な2曲だが、どちらも耳に残る。
Nature(ナチュール)
日常の穏やかな風景を切り取り、音楽にした...という感じのミニアルバムです。
どの曲も秀逸!半分以上がインスト曲という、歌手にしては珍しい一枚なのですが、
どれも非常に質が高いです。例えば初夏の週末の昼下がり、中くらいのヴォリュームで
流す...なんてのが良く似合うCDではないでしょうか。
個人的には、5本の指に入る傑作だと思ってます。こういうCDを出せる歌い手では
あったのですが...今後、過去形で語らなくてもいいように期待したいところ。
ちなみに、一押しは「陽炎の向こう側」。しみじみ、染みます。
長い長いさんぽ ビームコミックス
全国の猫バカさん達を癒し続けてきたあの「ゆず」に最後の時が訪れた。ウチの猫もそうだったけど最後の時って意外と速い。
16年間もオンリーワンで溺愛してきた作者さんだから相当なショックを感じているのをページを繰るたびに感じ、自分の時と置き換えてはさらにショックを受け泣きながら読み進みました。
途中でコミカル(人によってはショッキング)な行動が描かれていますが、人はまじめであればあるほどコミカルな行動に出てしまうし 人間ってある程度は猟奇的な部分があるんだなっと思ったので、苦手な人は速読みしちゃってください。
最後に新にゃんことの日々をつづっていましたが、新しい仔を迎えてくれて良かったなと思いました。最近の傾向?か、皆さんオンリーワンを亡くしたあとは必ずといっていいほど複数飼いで、しかも先代とは一線を画して「猫と人」という関係を築いていますね。
これは大島弓子さんのグーグー&タマ他 しかり いさやまもとこさんのドロちゃん&いもこちゃんしかりまた、私自身の次世代猫(2猫)もそうでした。
須藤さん、新しい猫達にもっともっと癒されてそして新しい猫たち(にい&とと)との楽しい猫ライフを読ませてください。
地図苔の森 (ビームコミックス)
まず、私の「金魚草の池」に対するレビューを読んでください。
そして、前作である「金魚草の池」を購入し読んでください。
そうすれば、私の言わんとするところは分かるはず。
前作「金魚草の池」は、3.11鎮魂の書なのでしょう。
でもね、漫画家がそれをド直球で紙面に出したら駄目なんだよ。
だって漫画だろう、マ・ン・ガ!
悲しい気持ちは心に秘めて、その上で読者が笑える、ほんのりして心にしみて、
いい大人がホロっとするもの描かなきゃ!
前作で辛口批評した俺だって、悲しいんだよ。3.11で衝撃受けたのは国民みんな同じだろ?
漫画家は自分の心の痛みをストレートには出さず、ぐっとこらえて斜に構えて
そんで切ないけど笑い泣きできる物語にしなきゃだわ。
ルポライター志望の娘はいい具合に元気だし、関西の姉妹は東北弁に挑戦して新境地にチャレンジしている。
作者の大好きなフレディネタもいいよ!カマネタはこれまた考えたね!!
受験生はいい感じに明るく不幸だ。
幻灯機のじいさんはいい仲間ができたじゃねーかよ。
須藤真澄はこうでなきゃダメなんだよ!
うれしくて目から汁が出るじゃねーかオイ
金魚草の池 (ビームコミックス)
やっぱりね、あの日をテーマにした2作品が心に残りました。
私自身今年小学校に長男が入学した母親です。
ランドセルね、買ってやったら嬉しそうでね。
あの日、茨城の我が家は地盤沈下で傾いちゃって、排水は出来ないし
断水は2カ月続くわで、都合3カ月の避難生活を送りました。
揺れの続く中、電気は来てないし携帯はつながらないし、
夫は帰って来ないし(緊急配備で帰れなかった)、暗くなる前に
幼児と乳児抱えてどこかに避難しろって隣近所に言われるし…
実家が千葉で、千葉は無事か全然わからん!と軽自動車のワンセグを情報元にしようと
エンジンかけたら津波の映像。仙台の。
あの流されていく、すべてさらっていく脅威。
あの時の気持ちがまざまざとよみがえりました。
ますびさんは岩手の出身ですかね?
あの日、お空に行ってしまった人達は、天上からこちらを見下ろして
いるのでしょうか。
晴れた日に空を見上げたら、ちょっと位姿がみえるかな。
いや、ほんとますび節に昇華した作品になってて感服しました。