透明人間 [DVD] FRT-093
映画史上の記念碑的作品! 今でも十分に観られる特撮にまず驚く
そして印象ぶかいのは、ところどころにゾッとするカットが垣間見えることだ
包帯の下の失ったアゴを見せる《彼》、ドアの向こうに立つガウン姿の《彼》
こうしたカットはたしかに何かが壊れる瞬間を映像にしている
ところで…
透明人間を作り出す謎の薬品「モノケイン」(モノカイン)は、インド産なのだなぁ
透明人間 [DVD]
たくさんある透明人間映画ですが、これは1933年の作品、おそらく初めての透明人間映画なんではないでしょうか?
モノクロですので、他の懐かしい怪奇映画同様独特の雰囲気があって不気味な怖さは漂うんですが、透明人間自体はモンスターではないので、サスペンス的な怖さも味わえます。
特撮面で言えば、今から70年以上前なのに、見事に帽子だけが浮いてたり、顔だけ無い姿で走り回ったりと、なかなか見事なものです。またラストシーンは圧巻です!
ですがなんといっても古い映画ですので、少しおまぬけな感じのシーンもありますが、逆に好きな人には堪らないのでは…?
「カサブランカ」などの名脇役クロード・レインズの珍しい主演作品ですが、ほとんど声だけしか出ててません(笑)
とにかくクラッシック映画が好きな方、昔の怪奇映画が好きな方ならラストの数分だけでも見る価値はあると思います!
シャーリー・テンプル 農園の寵児 [スタジオ・クラシック・シリーズ] [DVD]
レベッカ(シャーリー・テンプル)は、8歳の女の子。母親と死別して、芸人
である継父ハリー(ウィリアム・デマレスト)と暮らしている。レベッカの歌
唱力に目をつけたハリーは、ある日、ラジオ番組のオーディションに出向
く。エージェントのケント(ランドルフ・スコット)は、レベッカの歌に感嘆し、
彼女こそ適任だと考えるが、アシスタントの手違いで彼女を帰して、行
方知れずになってしまう。悲嘆に暮れるケントは、自分の農場で休暇を
取るが、隣家の女の子と親しくなる。実は、その子こそがレベッカだった。
ケート・ダグラス・ウィギンによる児童文学『少女レベッカ (1955年)』を、
天才子役シャーリー・テンプル主演で映画化した作品。ただし、レベッカ
と叔母ミランダの名前以外は、原作とは全く関係ない作品になっている。
この大胆な「翻案」は、アラン・ドワン監督のアイデアによるものというこ
と。グウェン役のグロリア・スチュアートは、『タイタニック アルティメット・エディション [DVD]』
のローズ役アカデミー助演女優賞にノミネートされ、若い世代にも再認
識されたことでも有名な女優だ。
30年代の20世紀フォックスで、客を呼べる2大スターと言ってよかった
のが、ウィル・ロジャースとシャーリー・テンプル。35年にロジャースが
この世を去ってからは、文字通り、テンプルが、その小さな身体で20
世紀フォックスの社運を背負っていたと言っても過言ではないだろう。
そんな時期に主演した典型的なテンプル作品が本作。典型的と言う
のは、テンプルの愛くるしさを楽しむだけの作品という意味。実際、著
名な原作、サイレント期からのベテラン、ドワンが監督、まわりを固め
るランドルフ・スコット、グロリア・スチュアートという豪華布陣が、テン
プルを輝かせることだけに専心している。いかにフォックスが、テンプ
ルを大事に扱っていたかがわかろうというものだ(子役を巧みに使うと
いうフォックスのノウハウと伝統は、『ホーム・アローン [Blu-ray]』まで
つながる)。
確かに、丸々として生命力の塊といった感じのテンプルが、歌い、踊
る(いつものように、タップの神様、ビル・ロビンソンとの息もぴったり!)
姿を観ているだけで、何とも心が和み、幸福な気持ちになる。長引く不
況で落ち込んでいた当時の観客の心に、彼女の無邪気な言動が、明
るい光を投げかけたであろうことは想像に難くない。ハンガリーの映画
理論家、ベラ・バラージュは、その著書『視覚的人間―映画のドラマツルギー (岩波文庫 青 557-1)』
の中で、映画の中の子どもについて考察し、「観察されていないと思っ
ている子どもを観察することは、まるで失われた楽園にかえっていった
かのような思いがするものだ」と述べているが、テンプルの愛らしさを
観ていると、まさに「失われた楽園にかえる」ような気がする。
本DVDは、35mm原版からテレシネ、レストアされたマスターを使用し
たもの。適度にグレイン(フィルム粒子)が乗った美しい白黒画質だ。大
きなキズもなく、製作年を考えれば、及第点の画質だろう。音声も明瞭。
特典には、白黒作品のカラーライゼーション化で有名なLegend Films
によるカラー版本編も収録。ただし、VHS時代(98年発売)のマスターを
流用しているらしく、技術的拙劣さが目立つ「塗り絵」のような不自然な
着色なので、あくまでオマケと割り切ったほうがいいだろう。
ラブ・レター [DVD]
ある日郵便物に紛れ込んでいた1通のラブレター。
そのラブレターを見た者はみんな自分宛てに来たものだと思い込む。
もう決して若くはない主人公のまわりで沸き起こる恋愛騒動。
手紙の差出人が判った時、意外な真相があかされて・・。
派手さはないが人間臭さが細かく描かれていてよく出来た映画だと思う。
ただ、残念なのはネタばらしが唐突な感じがしてしまう点かな?
客の呼べる俳優でリメイクしたら、「猟奇的な彼女」に化ける映画です。