妻の顔は通知表――新! 亭主関白宣言。
関白(=亭主)とは本来、二番目の位であり、一番偉いのは天皇(=妻)。
従って、関白たる亭主は天皇である妻に尽くすべきである!!
という新(真)の亭主関白を唱えた本です。
本書には、妻の尻に上手にひかれるための数々の方法が掲載されています。
どれもこれも本当に面白いものばかりで、思わず笑ってしまいます。
そこまでするか!?と思われる人も多いでしょうが、
ひとえに愛する妻のため。亭主たちの妻への愛情がひしひしと伝わってきます。
僕もこの本を読んだおかげで恋人との関係が改善されました(笑)。
熟年離婚を心配する団塊世代がメインターゲットかとは思いますが、
恋人の気持ちをしっかり掴んではなしたくない独身男性や
夫婦間のトラブルで悩む(もしくは悩んでなくても)女性の方々にもおすすめできる本です。
いいうたいろいろ
沢知恵のスタイルは、ピアノの弾き語りですが、ピアノも歌も上手で、しかも器用な歌手だと思います。
シンガーソングライターなので、自分の持ち歌も個性的ですが、他人の曲をカバーする時のアレンジがかなり大胆なので、かえってカバー曲を歌う時の方が彼女の個性がよく表れます。
沢知恵は、曲によって自在に発声を変えます。地声は、よく通る明るい声なので、人生の応援歌などを歌う時にもってこいです。
でも、微妙なニュアンスを表現するには明るい声だけでは不十分、というわけで、声をつぶしたアニメ声や、囁くようなウィスパー・ヴォイスや、ジャズ・シンガー顔負けのソウルフルな歌い方をしたりと、実に多彩な歌い方のできる人です。
このアルバムで、彼女の特徴がよく出ているのが「逆・関白宣言」。さだまさしの歌に対する反歌の形をとった歌で、ユーモアたっぷりに歌い上げています。ホント、傑作です。
その他、「人生いろいろ」も「死んだ男の残したものは」も「さざんかの宿」も、沢知恵以外の歌手では聞けないような味のある歌が聴けます。カバー曲を聴く醍醐味ここにあり、という言い方がぴったりのアルバムです。とにかく、面白いですわ。
さだまさし ベストデビュー30周年記念リマスター盤
最近の音楽界は、そういった曲が作れない奴らで成り立っていると考える。もし真の名曲ならば何十年経っても忘れないものだ!!
それに比べ、さださんが表現する音楽は飾り気がなく、純粋に共感できる詞がたくさんある。「道化師のソネット」や「風に立つライオン」のような世界は彼でしか表現できない。
また、「北の国から-遥かなる大地より~螢のテーマ-」で静かに始まるところがなんともいえない。
ハミング・スイッチ
タイトル曲の1は、日産マーチのCMソング。このことが象徴するように、基本的には、創作の主体性を放棄したミニ・アルバム。2はもちろんさだまさしのカヴァーですし、3はずっと前にできあがっていたけども、埋もれていた曲です。4はサザンのカヴァー、5は斉藤由貴のカヴァー、6はセルフカヴァー。そのため、リーフレットには、「素晴しい作詞家/作曲家の方々に敬意を込めて(二階堂和美)」との謝辞が記されています。
邦楽の場合、オリジナルと大差のないカヴァーが多いのですが、今回はそれなりに大胆な解釈、編曲が行われています。そして、全曲を通じて、二階堂和美のヴォーカルが自由に飛び跳ねるところが、聴いていてとても心地よいです。ぼく自身は、5の「卒業」がとても気に入っています。
チャンプル(1)~ハッピーマリッジソングカバー集~
オフコースの名曲「YES-YES-YES」がカバーされている点が個人的には最も興味深かった。「あぁ!」(鈴木愛理・田中れいな・夏焼雅)が歌っているが、結果は惨敗。Buono!でも活躍している鈴木と夏焼が歌うということで、もうちょっと上手く歌えるかと思っていたのだが...。ハモる部分が無かったのも残念だ。ちなみに、2番の途中に入る車のクラクションの効果音は本作には入っていない。
ドリカム「未来予想図II」も興味深かったが、エンディングがフェードアウトしない方のバージョンでちょっと残念。人数の多さで何とかフォローした感じ。
全曲、いつものハロプロ作品と同様のサウンドなので、普段聴き慣れている人には違和感なく受け入れられるだろう。原曲を知っている人にとっては、恐らく歌唱力に物足りなさや不満を感じるだろう。ただ、マリッジソングのカバーアルバムという企画自体は大変面白いと思うし、選曲もなかなか良い。
原曲の歌手と発売年は下記の通り:
1.プリンセス・プリンセス(1989年)
2.KAN(1990年)
3.オフコース(1982年)
4.チェリッシュ(1973年)
5.米米クラブ(1992年)
6.平松愛理(1992年)
7.松任谷由実(1981年)
8.山口百恵(1977年)
9.ドリカム(1989年)
10.ボウイ(1987年)
11.松田聖子(1982年)
12.高橋真梨子(1982年)
13.さだまさし(1979年)
14.佐良直美(1967年)