砂時計
昨年の暮、彼女のベストアルバムが出た。今、このアルバムを買う人もいないのかも知れない。このページを開く人自体が希少価値なので、読み手のいない空しいレビューになるかも知れない。でも、なぜか書いてしまう。
十年前の初々しいソロ第一作。このアルバムは実にひたむきで、純粋で、温かな作品集だ。当時の宇徳さんの詞となんのてらいもない真直ぐな歌い方を聞き返すたびに、時にせつなく、時に元気をもらえる。ラストの「あなたの夢の中そっと忍び込みたい」が名曲であるのは言うまでもないけれど、私としてはどの一曲も外せないトータルなアルバムなのだ。だから、ベスト盤が出ても、個人的にはこの一枚がベストなアルバムなのである。
十年の歳月が流れ宇徳さんの楽曲も歌唱法も洗練され、都会的になっていったし、大人になったとも言えるのかも知れない。だが、私は時々この「砂時計」を聴いて「もう一度、こんな曲を歌ってくれないかな」などと思ってしまうのだ。
コンプリート・オブ・Mi-Ke at the BEING studio
懐かしい曲が多くとても嬉しく思います。
宇徳敬子の若い声もすばらしく楽しく聴けました。よく出してくれたと感謝します。
カバー曲も多いのですが、とても新鮮で懐かしくもあります。
この価格で出してくれたのも嬉しいのですが、価格以上に感動しました。
BEST OF BEST 1000 Mi-Ke
まずオリジナル・アルバム未収録の「Pink Christmas」はもはやベスト盤でしか聴けない。デビューからラストシングルまで代表作が網羅されているのにわずか1050円。これは安い。「涙のバケーション」が凄く良い。