愛のポルターガイスト
シングル曲「ロックステディ・ガール」でのレゲエ・アレンジがずっぱまり、巷での評判も良かったし、世の中は昭和歌謡ブームで(今頃)彼女をあがめる評論家も出てきたりして、その辺りを意識した作品になっていたら嫌だなぁと心配していたのですが、杞憂に終わりました。
何と言っても、一聴してASA-CHANGのものだとわかるパーカス類がキモ、アルバム全体を包むマッドな感じに、ホント痺れました。インストがないのは寂しいけれど、それは創作活動が好調な証拠かも知れないし。
最も売れそうなタイミングで、こういうアルバムをきっちりと出してくれたことに感謝。
こういうアーティストのファンでいられることを、素直に嬉しく思う今日この頃です。
ヒゲとボイン (ビームコミックス)
もうこれほど美しく女性を「線で描ける漫画家」は今後現れないのではないでしょうか。すばらしいです。他に眠っている作品がありましたら、ご紹介下さい!!!購入したいです。
小島功美女画集―画業満六〇年 喜寿記念
小島功の漫画との出会いは「あひるケ丘77」だ。小学生の頃歯医者に行くと、待合室には大人向けの週刊誌しかなくて、その中でも読むところは漫画しかなかった。「週刊サンケイ」連載の「あひるケ丘77」は見開きだったか、4頁だったか忘れたけど、当時の僕には多分8割がた意味がわからなかったと思う。逆に、子供にはわからない大人の世界の存在に憧れた。もちろんエロティックなエッセンスに本能的に惹かれてた部分もあるだろう。
それとやっぱ「かっぱっぱー、るんぱっぱー」「飲ーめる飲ーめる飲ーめる飲ーめるイーケルケルケルケル」の黄桜CMの印象が強い。僕らの世代は清水崑じゃなくて圧倒的に小島功だ。まるで“酒は旨いし、ネエちゃんはキレイだ”のカッパ天国で、「仙人部落」もそうだけど、小島功の世界は一種のユートピアである。世知辛い世の中から一瞬開放されて、ほっと息がつけるのだ。
この美女画集はお宝度が高い。小島功と言えば一色か、墨とオレンジの二色(「ヒゲとボイン」)しか目にしたことがなかったから、この“色つきの女たち”は新鮮。睫毛が長くて、鼻筋が通っていて、唇の両端がキュッと上を向いてるおなじみの美女たち。しかし、あのなんとも柔らかで豊かな体のラインは何人たりとも真似が出来ない。西洋でも東洋でもないんだよなぁ。ページを繰ってるだけでとてもしあわせな気持ちになれる。
Me And My Monkey On the Moon
切なく香るノスタルジー?
毒を含んだファンタジー?
そんなニュアンス満載の技有りな詩と音楽を、絶妙に気だるい歌声で耳に吹き込んで来るのです。
ハマると気持ち良いです。
曲数やバリエーションの面から見るなら、コジマユ入門編として最適なアルバムはコレです
是非、お試し下さい。
その後、全てのアルバムを買いあさることになっても、責任は取れねーけどな!!
源氏物語幻想交響絵巻
オーケストラ形式を取っており、クラシックの要素が高い。
朗読と火箸の音がとても心地よく、何度も何度も聴きたくなり、冨田氏の才能を感じさせられる。
クラシックなのに、和の要素がふんだんに盛り込まれており、まさに「和洋折衷」!このような音楽をまた聴きたいと強く願います。
現代音楽に興味のある方、冨田氏の他のCDを持っておられる方、クラシックファンの方他全ての方に贈る珠玉の名盤。