シャコンヌ~ヴィオラ・ブーケ2
前作「ヴィオラ・ブーケ」は愛すべき小品集でしたが、このアルバムは既に
その域を超え、ヴィオラのリサイタルをまるまる二夜聞くような広がりと
密度があります。花束じゃなくて花園ですね。
このアルバムの特徴は、ヴィオラ四重奏のためのシャコンヌ(原曲も別トラックに
入っています)もさることながら、主にイギリス系の作曲家が採り上げられている点に
あります。バッハ以外は全てイギリス系の作曲家で、独特の空気感や陰翳を、
微妙な音色の変化と細心のアゴーギクで描き出して行く今井信子の妙技が楽しめます。
特にクラークのソナタは、これだけでもアルバムを買う価値がある程の名曲・名演です。
今井信子はヒンデミットの無伴奏でも名演を残していますが、ここでも
バッハとペニリオンで気魄のこもった音を聞かせてくれます。
おしえて、ぼくらが持ってる働く権利―ちゃんと働きたい若者たちのツヨーイ味方
法律の解説書となると、どうしても堅苦しくなるけど、この本は全編4コママンガ付き。
このためケーススタディでの解説は、わかりやすいだけでなく楽しんで読める。
職場で起こりそうなトラブルや疑問を一通り網羅しているので、新社会人におススメ。
解説をする妖しげな猫のユニオン君とユニちゃんのキャラもユニーク。
ヴィオラ・アマービレ
後半の2曲、特にレベッカ・クラークが美しい。
正直言って、ピアノのオスガー氏は以前の来日時の演奏や輸入盤CDでは自分が主導権を握りたいのか目立ちたいのか、アンサンブルとしては大いに疑問を感じさせる演奏で、清水直子の足を引っ張っていたと思う。
清水直子ファンとしては早く別れて欲しいとさえ思ったほどだったが、今回はそれがかなり改善されて、特にレベッカ・クラークでは美しい演奏を聴かせてくれてとても良かった。清水直子は以前にも増して豊かな美しい音と繊細な表現を聴かせて見事です。タベア・ツィンマーマンよりこちらが好きです。
ジャケットの写真が怖い!