The Golden Compass: His Dark Materials
映画の「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を見た方が先でした。
映画は第1部とはいえ、正直中途半端な終わり方だなぁと思っていたんですが、
パンフレットに原作が英国で凄く評価されている、というような書き方をされていたので、
原作に興味を持って読みました。
小説を読んでみての感想ですが、私は小説の方がおもしろいです。
小説も、基本映画と一緒なんですが(まぁつまり映画が、小説と一緒なんですが)、
ライラが家族についてジプシャンから教わるところなど微妙だけど重要な点が、
序盤にさらっと書いてありました。
重要なことが、謎ではなく事実としてライラと読者に提示されていて、
それを理解した状態で話が進んでいくので、
話の展開が早くても充分に消化していくことができました。
きちんと説明されて先に進みたい方は小説を読んだ方がすっきりすると思います。
映画の黄金の羅針盤は、下巻の途中までの内容です。
原作の方がもう少し先まで、しかもすごく重要なストーリーのシーンまで含まれています。
下巻のラストは衝撃的でした。
そーかー、このシーンの前で切ったのか。
映画的には、下巻のラストまでやったほうが、ストーリーも盛り上がった上に、
次が気になって、興行的にも盛り上がったんじゃないかなぁ。
2部以降ボリュームが多くて映画の尺がたりるのかな。
神秘の短剣 (ライラの冒険シリーズ (2))
黄金の羅針盤に続く、この神秘の短剣。
舞台は普段私たちが住んでいる地球。
今まで、自然があって絵画の世界のような舞台だったのが、
ビルが建ち、車が行き交う、そんな現代が舞台なせいか、
今までよりもずっとリアル感が増した、今回の作品。
登場人物に、ウィルという男の子が加わり、話は進む。
ライラよりも年上で、環境のせいか年齢の割には落ち着いていて
良識を持ち合わせたウィルの登場で話は、うんと深さを増す。
ウィルの父親とは。アスリエル卿の行方。セラフィナ・ペカーラ、リー・スコーズビーのその後は。
そして、世界はどうなる!?
解決の鍵は、ライラとウィル、この少女と少年が握ってる。
琥珀の望遠鏡 (ライラの冒険シリーズ (3))
冒頭の4章ほどが、詩的・音楽的・絵画的・芸術的で、情景の対比のあまりの美しさに、のっけからぐいっと心をつかまれてしまいました。
またその後も、作者の想像力の豊かさにただただ感心しながら読み進めました。
3冊の中で一番厚くて、ハンドバッグに入れて持ち運ぶのにはちょっと難があるのですが、それもそのはず、作者のメッセージは、この3冊目にあるようです。
結末には、悲しい別れが待っています。
それでも、「自分で考え自分で判断しよう。」「学び、考え、働き、愛し、育み、自分の人生をめいっぱい自分らしく充実して生きよう。」というメッセージと、作者の人間に対する慈しみの気持ちを感じました。
人によって感じ方は異なると思いますが、私は、読み終わって暖かな気持ちになりました。(でも、まだまだ読んでいたかった。)
読む人の年齢や人生体験の度合いにより、共感できる部分も変わってきて、いろいろな味わい方のできる作品だと思いました。
この作品に出会えて本当によかったと思います。
ライラの冒険~黄金の羅針盤~
3キャラを使い分けながら進む、オーソドックスなゲームです。
ボリュームもそこそこありますが、いかんせんレスポンスが悪くいらいらが募る場面も。
背景なのかオブジェクトなのかわかりづらく、そういった面でマップが見づらいのもつらいところです。