ブラック・ユートピア
PLANET Xを率いるデレク・シェリニアンのソロ作。2003作
PLANET Xでの超絶技巧サウンドの他に、こうしたソロ作としても活動を続けてゆくのだから
DREAM THEATER脱退以後の彼の音楽への情熱は凄まじい。これがソロ名義では3作目になる。
今回も豪華なゲストを揃え、のっけからイングヴェイ・マルムスティーンのクラシカルギターが鳴り響く。
その他、曲ごとにアル・ディメオラ、ザック・ワイルド、スティーブ・ルカサーといった大御所がギターを弾き、
ドラムにサイモン・フィリップス、ベースにはビリー・シーンらが名をつらねる。
サウンドは、キーボーディストのソロ作というよりは、デレクvs名うてのギタリストとのバトルといった様相で
テクニカルな技巧パートはもちろん、ヘヴィなギターリフのダークなメタルパートもあり、
ゆるやかなハードフュージョンの曲もありと、インスト作でありながらなかなかバラエティに富んでいる。
カルメン~情熱のメロディとメランコリック・ギターの調べ~フィーチャリング・アル・ディ・メオラ [DVD]
私は熊川さんの作品をこのDVDではじめて見たが、超絶技巧に驚く一方、演技・表現力にちょっと不満を持ってしまった。
共演のデュランテが艶かしいカルメンを文句なく演じているのに対し、カルメンに翻弄され身を滅ぼしていく哀しいはずのドンホセ(熊川さん)が、最後まであまりにも「カッコ良すぎる」。 また、顔の表現もちょっと気になった。
しかし、日本人男性ダンサーでここまで踊れる人はいないので、ぜひ次に期待したい。
ラジカル・ラプソディ
World Sinfonia のメンバーによる演奏が主体ですが,曲により,Charlie Haden (Bass), Peter Erskine (Drums), Gonzalo Rubalcaba (Piano), Mino Cinelu (Perc.), Barry Miles (String Arr., Key.) らが加わっています.
ギター,アコーディオン,パーカッションなどが複雑に絡み合って奏でるラテンサウンドが印象的です.初期 World Sinfonia とは異なり,エレキギターやシンセの比重が高く,楽曲そのものの作りも含め,より情熱的でエキゾチックな感じが増しています.15. "Over The Rainbow" だけは,ストリングセクションとCharlie HadenのベースをバックにAl Di Meolaのエレキギターがメロディを紡ぐという編成ですが,これもまた非常に美しい.
Al Di Meola というと速弾きギタリストという印象が強いですが,コンポーザー/サウンドクリエイターとしても極めて独創的で素晴らしい,ということを強く感じさせる作品です.
ライヴ・アット・モントリオール・ジャズ・フェスティバル’88 [DVD]
ギターをギターとして弾きまくった頃の、
ディメオラの熱いライブDVD。
演奏の白眉はチック・コリアの作になる
4曲目の"Song to The Pharoah Kings".
ディメオラもさることながら、
ケイ赤城の火の吹くようなキーボードプレイは鳥肌ものです。
絶対おすすめの一枚
フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ~スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!
ジョンマクラフリン、アルディメオラ、そしてパコディルシアという3人のスーパーギタリストが共演した80年のライブを収録したアルバムです。123では、2人ずつの共演ですが、45では3人の共演が聞けます。全員がアコースティックギターを持ってのライブということで、超絶ギタリストの早弾きがますます冴え渡ったサウンドを堪能することが出来ます。あまりの超絶ぶりに、聴いていると心地よくなってくるアルバムです。聴き所は多いのですが、なんと言っても、「地中海の舞踏」におけるアルディメオラとパコディルシアの共演でしょうか。それと、超絶ギタリストの技に観客がエキサイトしている様子が伝わってくる点もライブアルバムならではの聴き所となっています。
3人のファンはもちろん、ギタリストファンにもお奨めのライブアルバムです。