SHORT TWIST―佐々木淳子傑作選 (バーズコミックススペシャル)
渡辺恒夫の遍在輪廻論と同じ事を考え付いた表題作は
ハインラインの「夏への扉」広瀬正の「マイナス・ゼロ」を越える時間SFの傑作だが、
ゲイカップルが科学の力で遺伝的に正統な子供を手に入れる
「ベビーNの幸福」も素晴しいSFの夢が詰まっている。
単行本初収録の「のこされた心ケースB」も自殺を否定する傑作。
淳子先生の素晴しい思索は漫画で書かずに論文で書けば、
永井均や渡辺恒夫クラスの哲学者として日本の歴史に残ったのに、
漫画家なのに頭良過ぎたのが淳子先生の不幸ですな。
後書き漫画では手塚治虫批判という神をも畏れぬ行為してます。
作品発表の場を失った淳子先生にはもう何のタブーも無いw。
同人作家佐々木淳子の未来に期待しよう!
コミケは801同人誌を買うところではなくてよ、オホホ。
ディープグリーン (2) MiChao!KC (KCデラックス)
本書のベストセリフ
「結局世の中は変わっちゃいない、
むしろ悪くなっている」
自分を気持ちよくさせる事しか興味が無いお子様が読む漫画で、
世の中や社会(世界、地球)の事を憂いた佐々木淳子 のメッセージは、
今度こそ世界を変革出来るか?
前作で車工場破壊はやったが、
出来なかった国会議事堂に巣くう悪魔退治を、今度は完遂して欲しい。
二巻に入って、
前作「ダークグリーン」の
主人公(の一人)ホクトと今作のヒロインの血縁関係が明らかになりました。
ホクトはカンボジア人民を救うためにカンボジアに渡り、
カンボジアで地雷を踏んでさようならになったので、
子孫はいない筈と思っていたが、兄スバルの関係です。
三巻は環境破壊問題が前面に出てくる雰囲気で期待大。
気付きにくいが、二巻では日本神話ネタもやってます。
前作で国会議事堂破壊は出来なかったが、
今回日本神話ネタがあるという事は、
日本の神々に戦いを挑む伏線としてこれも期待してしまいますよね。
イルミナティの「目」は前作に続き、
今巻遂に再登場しましたですぞ!
教養の無いお子様がどれだけ理解出来ているか不安ですw
覚醒している大人の為の漫画が佐々木淳子 作品である。
リュオン (幻冬舎コミックス漫画文庫 さ 2-1)
ダークグリーン、ディープグリーンの間の作品です。
ファン必読!
文庫版は「ミュロウ」短編追加されています。
ディープグリーン読む前に読むと、話がつながります。
素晴らしい作品です。
こんな世界を描ける方は他にいないと思います。