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口中医桂助事件帖 葉桜慕情 (小学館文庫)
時代小説は、食わず嫌いというかなんとなく読む気がしなくて読んだことがなかった
のですが、現代もののミステリー小説を書いている作家さんだということで購入して
みました。
短編連作のようですが、特に「冬瓜患い」というお話が気に入りました。
話は静かにすすんでいくのですが、最後にあっと驚く犯人とどんでん返しがあり、
思わずうなってしましました。
オススメです!
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慕情の剣 女だてら 麻布わけあり酒場5 (幻冬舎時代小説文庫)
愛されていた女将おこうの娘、小鈴がついだ小さな酒場に集うひとびとの輪。
酒場を再建した最初の三人をめぐる小さな事件や謎がとかれてゆく流れに、大きな一本の軸が通ってきました。大塩平八郎、北斎、そして冨士講を束ねる半次郎らを中心に、幕府をくつがえそうとする気運が高まり、小鈴は母と同じように、そうした志をもつ人々を支援する立場になってゆく・・・
彼らをつなぐ戸田吟斎の著書『巴里物語』そして「愛と自由と平等」の言葉。この部分はフィクション(特に「愛」という訳語がこの時代に使われたはずはありません)ですが、もうひとつの歴史ロマンとして、開国に向かうひとびとの大らかな息吹をよくあらわしています。
このシリーズ、文庫一冊が特に短いので、切れ切れにしか読めないのが残念ですが、ページを開くとすぐに、風野真知雄独特の世界が立ち上がり、いい目をした男たちの息遣いが感じられてきます。この巻では鳥居燿蔵の生い立ちなどのバックグラウンドもさらに描かれ、対立する立場ながら、この人物に対する作者の思い入れの深さにも打たれます。いよいよ小さな謎解きよりも、大きな滔々たる歴史の流れが主体になってきました。
もう一息で大団円。風野真知雄ならではの、広大な世界をみはるかす場所へ、次巻が連れていってくれることを期待します。
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鬼切り夜鳥子3 みちのく血煙慕情 (ファミ通文庫)
3巻は1,2巻に比べ一番読みやすいです。
昔の話なのでどうしようもないですが。
読んでいて、救われない気持ちになりました。
亡くなっていく人が多いです。
ただ中には幸せになった人もいるので、そこは良かったと思います。
読みやすさは刊行されている鬼切り夜鳥子シリーズで一番かもしれません。
あと、今回は、食べ物よりも温泉に入っている印象が強いです。東北の温泉好きもニヤリと楽しませてくれる作品でしょう。
もちろん東北の食べ物も描写されています。
メインキャラクターの心理描写も出来ていて、自然と感情移入が出来ました。
また1,2巻へと話が繋がるので確かに3,1,2と読んだ方が分かりやすいと思います。
普段、小説に触れない人は、試しに3巻から購入して読んでみて気に入ったら1,2巻を購入する、というのも一つの手だと思います。
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湯けむり慕情 (竹書房ラブロマン文庫)
1つ1つの情交シーンはそれなりの迫力だけど、常に1対1で、なにか物足りない。結末はハッピーエンドなんだろうけど、この手の本の読者は、そんなさわやかな結末を望んではいない。結局、主人公もやり捨てなので、正確にはさわやかではないのだが、作品に深みが出るように、女同士のドロドロした嫉妬などを描くようにして欲しいものである。
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TAB譜付スコア ウクレレ・ベンチャーズ 模範演奏CD付 ウクレレ1本で奏でるベンチャーズ名曲の決定版!
まさに待望の「シビレる一冊」でした。
ビーチな気分でウクレレを弾くのにハワイアンはかかせませんが、やはり日本の夏はキンチョウ、もといっ!ベンチャーズですってばということで、何とも嬉しいリリースです。
人気の定番ナンバー以外にも、幅広いレパートリー楽しめるマニアならずとも納得の選曲も好感度大です。さあさあ、あなたもレレでシビレてゴー!ゴー!ゴー!