テネシー・ワルツ~ベスト・オブ・パティ・ペイジ
まぁ,この手のCDはなかなか薦めるっていうものではありませんが。好きな人は紹介されるまでもなく聴いているでしょうし,おじさん以外は興味はもたないでしょうし。
自分でもこのようなCDを買うようになるとは思ってもいませんでした。が,いいCDです。彼女の歌声も好きです。
父の詫び状 <新装版> (文春文庫)
いままで作家のエッセーは数多くよんでますが、
ダントツに1位の面白さ。
巧みな構成、うわついたところのない肉体を感じるコトバ、
もちろんエピソード自体の面白さ。
何もいうことありません。
こんな文章が書ける作家っって、今いますか?
源氏物語 [DVD]
音楽が個人的にひどいと思いました。なんか英語の変な歌が最初と最後に流れるし
ドラマ中の音楽も安いです。
もっと荘厳な音楽だったらドラマ自体もまだまだよく見えただろうし
格調がでただろうに。。と
思いました。(テレビの単発ドラマだからしょうがないのでしょうか?)
夕顔の亡くなった時の能天気な音楽もなんだかなぁ、と思いました。
沢田研二さんの源氏はとっても美しくてアップになるたびに
ため息ついてしまいます。
これまで源氏物語を読んでイメージにピッタリだったのは
惟光の火野正平さんでした。
あ・うん [DVD]
「戦友」という言葉に私たち世代では、リアリティは持ちえませんが、生死をともにした生涯の親友、肉親に近い感情をともにいだき生きていく。夜間の大学出であることを気にしながらも保険会社で懸命に生きていく水田と美貌の妻、そして家族。もう一人門倉は結婚するも子は無く、妻ともあまりしっくりいっていないが、軍需工場を経営し、金はある。そして、門倉は水田の妻に純愛といってもいいほのかな恋情を抱いている。男と男の友情、水田の娘とやがて学徒出陣する学生との純愛、富司純子演じる水田の妻の美しさとつましさ。こんな世界がありうるのだろうか、と思わせるほど、日本的な世界がそこにある。少し大げさに言うと、それは日本的なコミュニティとも言える。向田邦子さんはこうした世界を描き続けた。「あ・うん」はその代表作ともいえる。サンスクリット文字では「あ」は
すべての始まりをあらわし、「うん」はすべての終わりを意味する。つまり、森羅万象ということになるが、私は映画とNHKドラマのビデオを何度も何度も見てきました。そこに日本人のふるさとを感じからでしょうか。
とまれ、秀作です。ちょっと俗っぽくて、笑う高倉健の姿はスクリーンではほとんど見られません。そんな意味でも貴重な映画です。少なくとも私にとっては。