マンガ 皇妃エリザベート (講談社+α文庫)
原作は読んでいませんが、長いであろう歴史物を分かりやすくまとめているのは、
夫・フランツの回想録としての視点と嫁姑の2点にまとめてストーリーを
展開しているからだと思います。
書き下ろしだけあって、絵が丁寧。
人物の好き嫌いはともかく、ドレスのドレープが寄った陰影、刺繍、
レースの繊細さや、建物の彫刻など、実に細かく描いています。
週刊誌や月刊誌では、よほど多くのアシスタントがいない限り
この精緻さは追求できないでしょう。
ドレスを見ているだけでも楽しいです。
台詞もテンポが良く、説明的な印象を受けません。
作者もあとがきに記しているように政治色はカットしていますが、
その分人間関係の描写がうまく出来ており、共感できます。
ページ数が多かったらぜひ、ゾフィ皇太后を悪者だけにせず、
なぜあそこまでの姑になったのかをチラと描いて欲しかったなぁと。
それから、節目となる事件の時にはエリザベートをはじめとする
登場人物の年齢を明記してほしい。
エリザベートは一体何歳で死んだの?ルドルフが死んでから何年経っているの?と、
いちいちページをめくって逆算しました。
あと、歴史物なのですからやはり当時のハンガリーとオーストリアの
位置関係を示す地図は必要だったのではないでしょうか。
と、付け加えたい点はあるものの、読みやすさではオススメです。
マダム・ジョーカー(9) (ジュールコミックス)
私は藤原母子が大好きなので、今回沢山登場してくれて嬉しかったです。
貴子さんが地元では「姫さま」と呼ばれて傅かれてる描写がとても面白かった!
十蘭と百合子ちゃんの仲も微笑ましく深まっているのも嬉しいです。
ところで今回ビックリしたのは、貴子さんと失踪中のご主人の仲のこと。
今までの貴子さんの説明ではあまりいい結婚生活ではなかった様子だったのに、
実は相思相愛だったなんて…。
貴子さんは気合いの入ったツンデレだったんですね。
蘭奈と豪くんですが、豪くんは正直まだ私には馴染めないです。
私は蘭奈の相手役は断然保くん派で嵐士くんみたいなのはノーセンキューでしたが、
今回久々の嵐士くん登場で、豪くんよりは嵐士くんがいいなぁと思ってしまいました。
この調子では、後々豪くんイイナ…と思う日が来るのかも。
最終的には蘭奈が幸せになればそれでいいんですが、
今後どうなっていくのかな…と興味津々です。
それにしても買ってから五回読み返し、1巻から更に読み返してしまいました。
このシリーズが今後も続きますように。
ロココの冠 (フラワーコミックス)
「山猫天使」
「黒百合の騎士」
「ヴェルサイユのシンデレラ」と続いてついに
本書「ロココの冠」で
完結になりました!
素敵なフランスの昔の
衣装にもうっとりしました♪
終わってしまい悲しいですね(ToT)
ヴェルサイユのシンデレラ (フラワーコミックス)
女装がおそろしく似合う可愛いラファエルは残念ながら失恋してしまいます!?
好きだった彼女は
ルイ15世の妃になり彼女の幸せを願って新天地へ旅立ちました!
今回は宮廷陰謀編て感じであまり騎士の活躍はないのですが、
貴族達の綺麗な衣装は素晴らしい!
さすが名香智子先生ですね!!
丁寧な絵は相変わらずで嬉しいです(^w^)
黒百合の騎士 (フラワーコミックスアルファ)
前作山猫天使の続編。
前編はどちらかというとモレ侯爵領での話が多かったが、今回はパリの宮廷内が舞台の中心。
ガブリエルがモレ侯爵夫人となりほとんど登場しなくなるが、その代りにルイ十五世が登場。
ラファエルとマリーの恋と宮廷の人間模様がからんでいく。
どちらかというと前作はアクションシーンの多いものに対し今作は政治色が強い作品。
ラストはラファエルがマリーを連れて新大陸に行こうと馬でマリーの元に駆けつけようとするシーンで終わり駆け足でその後の歴史の流れが説明されるところで終わり。
前作と比較して大団円に終わらないでしりきれトンボで終わっているような感じがする。
果たして、続編がでるのか?その後本当にラファエルは男性にもどれるのか?
続き物ではないため不安。というところで4点。
世界史詳しくないので個人的には前後する時代の漫画「ベルサイユのばら」と「ディアーヌ・ド・ロゼの陰謀」を参考にしながら読みました