ドビュッシー:3つのソナタ、小組曲、6つの古代碑銘他(再プレス)
ドビュッシーの室内楽の名盤中の名盤。
今は亡きランパルのフルートの音色は素晴らしい。
ドビュッシーというと、「海」「夜想曲」など大編成の楽曲もいいですが、
このアルバムはぜひ印象派ドビュッシーを感じる一枚です。
フォーレ:室内楽全集第1集【SHM-CD仕様】
クラシックの懐は深い。NHK交響楽団の茂木さんのクラッシック音楽を楽しむ解説本を頼りに古典から印象派までクラッシックに深く入ってきました。でもこの作曲家は紹介されていなかった。これこそ最高の音楽かもしれません。どこがどう違うのか、一言で曲想を述べよと言われても、あなたならジャズを語る時どう解説しますか。そうなのです。淀みなく音が流れるのです。もう一回聞けば、フォーレって今までのクラシックとはちょっと違うと思うでしょう。
フォーレ:室内楽全集第2集【SHM-CD仕様】
数ある作曲家の中で、3Bだけが秀才といわないでください。モダン音楽のジャンルで、幾何学模様的に音を織る作曲家はフォーレである。この音楽が分かるには1度や2度聞いただけでわかるわけないが、あれ、なにか違うぞってきっと思いますよ。西村朗さんは、人生最後っていうときには、ワイングラスを片手にワイン飲みながらフォーレの音楽を聞くって、べた惚れでしたね。確かに何が素晴らしいんだかうまく表現できないが、3Bのようなフレージングがないことはわかる。盛り上がりとかないし、でも人生の様な、大きくうねりながら進行していきますね。
フォーレ:ピアノ五重奏曲第1番&第2番(再プレス)
その曲を聴いた最初の演奏の印象というのは、何か特別な形で残ると思う。その演奏が良きにつけ悪しきにつけ基準点みたいになるのではないだろうか。私の場合、この演奏が最初に聴いたフォーレの五重奏曲だった。当時買ったものは五重奏曲が1枚には入っていなくて閉口したものだったが、演奏はエラートのこの演奏だ。作曲者フォーレのその時の実年齢に関係なく、きらめくような輝かしい若さと、晩年の沈思とが、一度に聴ける作品だ。両方とも素晴らしいのだが、私は二番の方の冒頭を聴くたびに、何か涙ぐまずにはいられないような気になる。素晴らしい作品と演奏である。