未来を拓く君たちへ―なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか
"人はいかにして生きるべきか"
そんな問いに対して、田坂広志が投げ込む直球ど真ん中のメッセージ。
本当に伝えたいと思っているからこその素敵な言葉たち。
行間の多さもこの本の素敵な魅力です。
しっかりと前を見て歩もう。
そして、最高の人生だったと胸を張れるように生きよう。
そんな思いがこみ上げてきます。
何度読んでもそう思えるから不思議です。
出会えたことに感謝したい一冊です。
君が人生の時…
シンガーソングライター浜田省吾の初期の最高傑作である
このアルバムを聴き終えた時、まるで青春恋愛小説の名作を読み終えた後の感動を感じている君がそこにいるだろう
浜田省吾の詞のエッセンスと才能が発揮された傑作である
時に海を見よ-これからの日本を生きる君に贈る
もっと若いときに出会いたかった本です。 高校時代にこんな、先生に出会いたかった! 今からでも、海を見に行きたいくらいです。 震災を機に渡辺氏が性とへ向けて発信した、心がなごむ、メッセージを集めた本です。 男は紳士たれ。 孤独に耐える、私らの小学校の校長の卒業式の訓辞でした。 渡辺先生も、孤独に耐えることを唱えている。 今、孤独になかなか耐えにくい時代でもある。 渡辺先生が言う、大人になると、時間は自分では管理できない、他人の都合で管理される。 これ、あたってるな。 ブラタモリ、吉原の回に渡辺先生がご出演でした、優しい目をした方でした。
君が人生の時・・・
詞の形が確立し始めたという作品。パーソナルな経験を基に綴るので、青春期の感情が直球です。その一方「4年目の秋」など素晴らしい描写も生れており、詞の浜省、その才能は所々で光を放っていますよ。他方POPS路線を書く際のメロディはさすがで、2「ミス・ロンリー・ハート」など耳に残る音があります。ただ歌声がやはり青々しく、それが先の詞と相まり、グリーンなPOPS作品です。
1「風を感じて」これだけ詞は浜田省吾と三浦徳子の名義。CM用に三浦氏に頼むも、結局その殆どを彼が書き換えてしまったとか。作品で最もポップで明るいテイスト。正に狙って作りにいった曲ですね。そしてPOPSといえばドゥワップの6「恋の西武新宿線」。これは愛奴の頃のナンバーで、POPSの浜田省吾をみせようという戦略になった際、この曲がそのテイストモデルだったようです。少しフォークの匂いが残りながらも、初期POPS集大成である今作で洗練され披露されました。
そして7「4年目の秋」がいいんです。素朴な明るみを帯び、非常に美しい映像が浮かんでくるこの曲は今作いちばんの名曲といいたいくらい、ことばの見せ方と旋律の相乗効果が抜群です。またコーラスの凛としたハーモニーが、ヒロインが醸す空気の健気さを伝えてくるようでした。因みに直後の8「今夜はごきげん」で、7で声をかけてきた男のような主人公が、対照的に置かれたのも面白いですね。9「いつかもうすぐ」のカバーも自然に溶け込んでいます。
一方バラードの寝暗さはやはり生来の特徴なのか、彼の精力が特に注がれている気がします。5「とぎれた愛の物語」がもうこの頃に生れているのですから。そんな暗さを昇華してゆくのが大きなバラード10「君が人生の時…」。刹那や儚さを描いてゆく彼の楽曲群の種になるような、いい曲です。他方3「さよならにくちづけ」の淡く切ない、彼独特の悲恋ソングにおける透明感もさすがですね。