喪服のランデヴー (ハヤカワ・ミステリ文庫 ウ 1-1)
読んだことある?よく分からないが、「ジョニー・マー」に「はしばみ色の目」である。何の因果か。やはり読んだことあるんだろう。あまりにも心に残ってる単語なので。そして「子供のような顔」だ。ここに私の恋の全てがあったと言われても納得しちゃうね。
台風の目、低気圧の中心にいる恋の死神の人間を超えた魔力で、彼に向かって死に向かって疾走する人の心の高揚が痛いほど伝わる。
不幸な、と幸福な、が紙一重だった頃の幸せなストーリー。
喪服のランデヴー (Hayakawa pocket mystery books)
この本を知ったのはドラマを見たからでした。
暗い内容に淡々とした語り口なので、何の伏線もない単純な復讐劇に見えると思います。
当然というか実際にやるのは不可能なことばかりですが、復讐という目的にむかって正確にことをなしていくジョニーの行動は、もはや人ではないような不気味さがあります。
絶対に逃れることのできない災厄というにふさわしいのです。
その災厄が降りかかる原因を自分達が知らないうちに犯していたことも、それが実に些細な行動であったことも、その行動がもたらした結果が大きかったことも、恐怖を高めるのではないでしょうか。
女性版の復讐劇「黒衣の花嫁」もありますが、私はこちらのほうが好きです。
復讐劇が好きな方は楽しんで読めると思います。
しかし静かな小説ですので活劇を期待してはいけません。
じわじわとした恐怖を楽しんでください。
TOGISM 2001
手垢がついた「癒し」という言葉はあまり使いたくないけれども
このCDは いやみのない 聞きやすさと
耳なじみの良いメロディ、そして普通過ぎない雅楽的スパイスが
付け加わって、本当に何度も聞きたくなる素敵なCDだと思います。
毎日のわずらわしさで いらいらしたときなど、
これを聞くと ほっとします。
個人的には、「くじらたちのうた」が一番好きです。