座敷女 (KCデラックス (412))
特にこれといった理由も無く、まるで知らない人につきまとわれることになったら(いわゆるストーカーですね)どうしますか?しかも、つきまとってくる相手というのが、思い込みが激しく何を言っても寝耳に水、しかたなく実力行使にでると、何度殴られても起き上がってくるゾンビのような相手だったらどうしますか?ただでさえ恐いのに、恐さが倍増しますよね。こんな恐い体験をする大学生を描いたホラーマンガ。
題名でもわかると思いますが、男性大学生に女性がつきまとうのですが、この女がとても気味悪く、おっかない。つきまとわれなくとも、ただ会っただけでもイヤになりそうなほど。よくもこれほどのキャラクターを創り上げたものだと感心します。
終わりは、賛否両論わかれるような終わり方。最後まで薄気味悪いままなのはよいと思います。
東京怪童(3) <完> (モーニングKC)
まぎれもない、名作!
涙が止まりませんでした。
病気や精神疾患を盛り込んだ作品は多いけれども
これは虚構ともいえる症状をファンタジー的にかきつつ、
人の心のリアリティにせまった希有な作品。
まさに怪作です。
東京怪童(1) (モーニングKC)
「バタアシ金魚」と共に青春を過ごしたオヤジ世代にとって、望月先生は常に気になる存在だが、
最近の作品は完成度が高すぎて、物足りないことが多かった。今回は久々に期待したい。俺も病気だ
と言い張って言いたいことを言いまくりたいもんだなという共感?はオヤジならでは・・・
ドラゴンヘッド [DVD]
壊滅した社会(世界)を再現した映像がとても素晴らしく、
ハリウッド映画と比べても遜色を感じません。
それだけに私にとって非常に「惜しい作品」になりました。
原作のテーマ性を明確に解釈出来ているのは
トンネルから脱出する30分程で
それ以後、ダイジェスト的にマンガ版のシーンを繋げています。
原作の個々のシーンは作品のテーマと呼応するものですが
この映画版ではダイジェストであるため
浅い解釈にとどまざるを得ません。
邦画界にとって、膨大なマンガ・アニメ原作の存在は
大きな武器の一つですが、ほとんどの作品に共通する
「2時間の枠に入りきらない」という問題を
解決しないと宝の持ち腐れになりかねません。
全てのエピソードを詰め込むのではなく
トンネルから脱出するまでを2時間の枠で映像化した方が
良かったのではないかと思います。
内容で2点、映像のがんばりにプラス1点です。
しかし、トンネルから脱出するまでの30分は
鳥肌ものの出来栄えになっており、原作ファンなら
このシーンだけのために観賞するのも悪くないと思います。
映画ならではのリアリティがあります。
私は原作を読んだ事があるので「原作と比べて」という
立場で評価しましたが、マンガ版とは違う映画版ならではの解釈が
あってもいい訳で、原作を読んだ事のない人の方が
素直にこの作品を受け止める事が出来るのかも知れません。