Dororonえん魔くんメ~ラめら 昭和ヒットスタジオ
私にとって『Dororonえん魔くんメ〜ラめら』最大の収穫はコレかも知れないです。ムーンライダーズプロデュース故か、監督こだわりの選曲があったのか、各声優さんのパワーが尋常ではないのか。妙なテンションがあります。
どの曲もいいけど、能登さん&川澄さんのずびずば〜と宍戸さんのハチのムサシは格別。声の持つ魅力を最大限生かした録音ですね。宍戸さんの『青い果実』は本編でも印象的なところにかかっていましたが、キャラクターと歌唱を凄く広げて掘り下げたアレンジがステキ。
えん魔くんの世良正則とカパエル様の中村雅俊は、誰が歌ってもついついモノマネになりそうなナンバーだけども、行きそうで行かずに役に踏ん張っておられるのが凄い。プロの仕事です。
井上喜久子さんの『学生街の喫茶店』もステキ。このヒトが歌うコトでなんだか妖しく艶っぽくなってて、元の楽曲とはなんだか違った様相になってておかしいですね。オケはひたすら当時的な音のブラッシュアップなのに。
何よりもこの選曲センス。「思い出の懐メロ全部聴かせますスペシャル」チックな番組だと軽く流されがちなんですが、実は「昭和に強烈なイメージを残してる曲」ってあたりをうまいコトすくってるイメージが。
しかしジャケ絵のカパエル、ポーズと服装はJAROモノではないでしょうか?そもそも『Y.M.C.A.』歌ってねーし入ってねーし(笑)
Dororonえん魔くんメ~ラめら 3(期間限定版) [Blu-ray]
いつかは みんなくたばるサア、、、
私も貴方も
僕も君も
ならば、、生きている限りメラメラと燃えよう!
どうしようもなくなったら全部ほっぽり出して寝ちゃえ!
矛盾しているけどそれが真理。
「ドロロンえん魔くんメーラめら」は生きるうえで一番大事で一番忘れられている「命」そのものをわれ等に思い起こさせてくれた。
OPに描かれた廃墟となった東京、天国も地獄も自分達の都合ばかりで人間達の事など暖炉にくべる薪としてしか見ていない、人間達は人間達でオイルショックでトイレットペーパーを争って買いあさり、物価の値上がりにあえぐ、天も地も人も自分勝手に振る舞い、自らの首を絞めていく、、、
そんな中を、炎の瞳をもった少年が誰よりも熱く、誰よりも自分勝手にメーラめらと駆け抜けた!
その名はドロロンえん魔くん!地獄一の暴れん坊!
エッチでスケベでモーレツで!ケンカ早くて向こう見ず、負けず嫌いでお調子者で、意地っ張りの迂闊者、、、
だけど僕らのヒーロー!敵が強いほど燃える奴、
カワイコちゃんのボインを狙いながら、襲いくる妖怪も天使もばったばったとなぎ払う!!火炎ステッキがうなりを上げりゃ、皆まとめて地獄送り!!
かつてTVアニメ版「デビルマン」の脚本を執筆した辻真先氏は「やたら正義をふりかざすうさんくさいヒーローよりも、この世でただ一人、惚れぬいた女のために戦うヒーローのほうが本物ではないか、」と述べたが、このメーラめら版スタッフにもその想いは受け継がれている、
えん魔くんには正義も悪も関係ない、ただ「地獄で一番好き」な「雪ちゃん」こと雪子姫のためならば、世界の全てを敵に回してもケンカをするのだ、えん魔くんにとって雪ちゃんこそが全てなのだ、
物語後段、密かに彼に思いを寄せる人間の少女、「ハルミちゃん」の体を張ったアタックにも気付くこと無く、天国より現れた美少女天女にも敵対心しか抱かず、ひたすら雪ちゃんに燃える愛のたぎりをぶつけるその姿は正に「生命の炎」そのもの、そして熱くなりすぎる彼を冷まし、癒しをあたえるのは雪子姫、、、
全てが終わり彼らが地獄に帰って行く際にハルミちゃんの顔面に犬のウンチを踏んだ足を押し付けるえん魔くん、この行動がちっともいやらしく見えない彼は、やはりハルミちゃんにとって王子様であり、ヒーローなのだ。
また本作最終話には旧作「ドロロンえん魔くん」の主演声優「野沢雅子」「坂井すみえ」のお二人が最高の形で出演し、このえん魔くんの世界が過去から現代、そして未来へとつながる事を感じさせてくれた、
私も貴方もいつかみんなくたばる、
くたばる前に「えん魔くん」に出会えた事は幸せ、
いつかくたばるその日まで、僕も君もメーラめら燃えて、時にサボって
「生きてるサァ!」
魂メラめら一兆℃!
ほんとは昭和ヒットスタジオがとても良かったので勢いで購入。わたし衝動買いしちゃった。 魂メラめら一兆℃!はOPのえん魔くんのカッコ良さと重なって聴いていてなんだかスカッとします。
でも本命はこっち「みんなくたばるサァサァサァ」なの。はじめくたばるだなんて衝撃的でしたけど聴けば聴くほど癒されちゃう…いつかはみぃんなくだるサ〜くたばるくたばるくたばるサ〜
えん魔くん好き!
ドロロンえん魔くん Vol.3 [DVD]
雪子姫の嫁入り阻止の為、かまいたち3兄弟に勝負を挑む13話
心配する雪子姫にえん魔くんが優しい言葉をかけ強敵ゾウワシに立ち向かう16話
普段文句を言い合ったり口喧嘩の絶えないえん魔くんと雪子姫が
本当はお互い信頼し合ってる・・・そんなシーンが多く見れる3巻です。
特に18話のイヨマントの回はゲスト役に田中亮一さん、恋に浮かれて『愛しちゃったのよ〜♪』と
歌うえん魔くんなどなど本作一の見どころ回ではないでしょうか。
シュルルン雪子姫ちゃん feat.ドロロンえん魔くん (角川コミックス・エース 77-16)
表紙買いした漫画です。内容的には某妖怪漫画のスピンオフらしいんですが、あまりにも昔のものすぎて私にはよく分からなかったです。それでもこの漫画はほとんど独立した話なので、この本だけでも十分に楽しめます(原作ファンにはどう映るのかよく分かりませんが、私は飽くまでもこの本だけを評価しますね)。
内容はエッチな表紙の女の子・雪子姫がある女子学生と妖怪退治をしていく話。ひたすらエッチなラインで進むので完全にそっちの人向けです。妖怪もとにかくエロイことをしようとしか企んでいないので、ある意味安心して読めます(笑)。一人も男子が出てこないし、絵も明らかに萌え方面の人なので、それは確定です。
物語とか漫画自体はまだまだデビューしたての人なのか、ちょっと強引なところがありますね。コマ割りなんかは手抜きと言うか素人っぽくてちょっと不安になりました。まあ表紙の女の子の絵に萌える人ならばそんなことは関係ないのですけど(個人的に私はこういう絵が好きなので、絵だけで九十点は挙げたいところ)。
妖怪とかも多分作者のオリジナルっぽいので原作を知らなくても読めます。まあはっきり言って原作とこの本はあまり関係ない気がする。ただ雪子姫を萌えキャラにして、エロイ方面を走ってみましたみたいな、そんな作品に感じます。
絵に萌えた方なら読んでみてください。