スーパーネイチャー
Goldfrappの今までの作品の中では最もポップな仕上がりになっていて、一番聴きやすいのではないかと思います。
だからといって、幻想的な感じが抜けているわけでも全くないです。
サウンド的には、どこか懐かしいかんじを与えてくれると思います。聞き所はやはりアリソンの声ですね。音と完璧に混じりあってます。
Singles
デビュー・アルバム「フェルト・マウンテン」では静かで退廃的で耽美とも言えるポップを聴かせてくれてたのに、
第二作「ブラック・チェリー」では突如ダンスフロア寄りのサウンドで全世界のリスナーをひっくり返し、
第三作「スーパーネイチャー」で更なるダンス系への進化を見せてたくせに、
第四作「セブンス・ツリー」ではアコースティック路線でファンの耳を混乱させ、
最新作である第五作「Head First」(日本盤未発売)では80年代回帰型ポップでまたまたファンを唖然とさせ・・・
いったいこの人たちってどこに行こうとしてんでしょうね。
でもシングル・コレクションである本作では上記の流れを上手く消化した曲順になってるのに驚かされます。
ひとつの作品として通しで聴いて全く違和感が無いんですよ、曲順を考えた人ってスゴいと思う。
曲者揃いのミュートから出てた割にはおとなしめのサウンドですが、
その分かなり聴きやすいはずなので、ゴールドフラップ未経験の方たちに是非とも聴いてもらいたいです。
それにしても「ストリクト・マシーン」で全米クラブ・チャートで一位を獲得した時にゃあ、
ついにデペッシュやイレイジャー並の奴がミュートから出たのかと思ったんですがね・・・
個人的には徹底的にクラブ路線で行って欲しかったんですよね。
ゴールドフラップの第一期集大成である本作を聴きながら、なんか複雑な気持ちになるのは私だけ?
Supernature
既にレビューを書かれている方と言いたかった事が大分かぶってしまったので、(Ooh La LaよりNumber1が好きとか)ほとんど書くことがないです。今作は、本国イギリスのみならず、オーストラリアやアメリカでもヒット。ライブパフォーマンスも凄まじいです。70年代のディスコブームにタイムスリップしてしまったような、古さと新しさが交差するこの音楽観は、最近他のアティストも手を出さなくなっていたので、逆に新鮮でした。
日本でなぜ売れないのか、というと日本のレコード会社(東芝EMI)の責任が大きいのではと思ってなりません。前作はCCCDで出してしまうし、何よりライナーと対訳がひどすぎて唖然としました。ああいう適当なこと書かれると、ファンとしてはショックです。対訳も、直訳的でしかもゴールドフラップの世界感を完全に無視したような軽い感じで書かれていてびっくり。
Head First
特に前半が名曲揃い。
適度なピコピコ感+流れるようなゆったりメロディに、もちろんALISONのヴォイス。
楽しくかつ落ち着く、ハッピーな雰囲気。
前作の2大名曲、A&EとCaravan Girlが好きだった人には特にオススメです。
どキャッチーなM1 Rocketはもちろん必聴ですが、私が一番はまってるのはM5 Head First。
耳を捉える分かりやすいシンセサウンドに透明ヴォイス、隙のないハッピーメロディ。完璧です。