華氏451 [DVD]
 皆さんは、ナチスが、夜のドイツの街で行なった焚書の映像を見た事が有るだろうか?恐ろしい映像である。だが、焚書は、ナチスの専売特許ではない。この映画は、その焚書をテーマにしたSF映画の傑作である。−−本を読む事が禁じられた未来社会。その社会では、人々は、清潔な住宅に住み、何一つ不自由の無い生活を送って居る。ただし、本を読む事だけは禁じられて居る。(代わりに、人々は、一日中、テレビを見て毎日を過ごして居る)もし、本を隠し持って居ると、誰かがそれを密告する。そして、密告が有ると、ファイアーマンと呼ばれる、現代の消防隊そっくりの人々が、そこに急行し、火炎放射器で本に火をかけて焚書を行なふ。−−そんな未来の社会で、本を知った主人公は、周囲から孤立しながら、自分が生きて来た「本の無い社会」に疑問を持ち始める。そして、最後に、「本の人々(ブック・ピープル)」と呼ばれる、本を暗誦し、伝える人々の中に、主人公は入って行く。
 
 人類の歴史は、焚書の繰り返しであった。『古事記』の序文に焚書を暗示する記述が有る様に、古代より、権力者の交代や宗教権力の異端狩りにおいて、或いは、戦争や革命の際に、更には、我々の「民主主義」社会においても、焚書が、繰り返されて来た。−−古代より、焚書は、統治術の一つだったのである。−−しかし、この映画の最後に登場する「本の人々(ブック・ピープル)」がそうである様に、人類社会には、その焚書に抗じて、歴史の真実と、人類の精神的遺産を守ろうとする人々が、常に存在した。
 私は、そんな「本の人々」の一人でありたいと思ふ。

(西岡昌紀・内科医/ヨーロッパの大戦終結から61年目の5月に)

 

華氏451 [DVD]
好き嫌いで言うと、好き。調子の良い時のヒンギスが、ビシッ、ビシッっとコートの隅に隅に決めるみたいに、何もかもがカチッとあるべき場所にはまってるという感じで気持ちいい。
しかしダメという人には、逆にそれが仇なんですよね。美人は三日で飽きるというけど、これってそういう映画かも。脚本から構図から何から何までまとまりが良すぎるから、かえって深みに欠けるのでは……と。
ラストの天気は想定外だったみたいですが、望み通りの天気だったら、トリュフォーはどういう絵を撮るつもりだったんだろうと考えてしまいます(全く想像出来ない……)。

 

華氏451 [DVD]
学生の頃にたくさん見た映画の中で、特に印象にのこっている作品。
古いので画像に難ありですが、すばらしい脚本・演出でそれを感じさせないほどです。

 

ヒッチコック映画音楽集/「知りすぎた男」他
1996年作品、

バーナード・ハーマン作品をサロネン指揮、ロサンゼルス・フィル演奏でおくる映画音楽集、

この邦盤は品切れですが、輸入盤では通常に購入可能、検索はクラシック・ジャンルでsalonenと入力すれば見つかります、

本CDがちょっとポイント高いとすればサロネンがノーマン・ベイツになったつもりらしいジャケットでしょう、


 

華氏451 [VHS]
本を読むことが禁止された未来。
その歪んだ狂気を鮮やかに描く。

人々の鮮明な心の闇が、鋭利に浮かび上がる。
どんな状況にあろうと、人間は人間であり続ける。

思考とは?自由とは?
ヒステリックなほどに色鮮やかな映像。
息遣いまでドラマティックな物語。

2時間弱の作品ですが内容は濃いです。
おすすめ。


 

The End of Nature
ボクが大学で「環境経済学」を専門とするとき、一番最初のレポートで理屈をでっち上げるために使用した本。
 
そもそも、『自然』というものは常に移ろいゆくものであり、
自然を削って文明を築き上げた人類も、
もとは『自然』の一部から出たものなのだから、
我々の活動の結果が自然の姿を激変させようとしたにせよ、
それもまた『自然の営み』の一部であるのかも知れない。

しかし、我々が美しいと感じる自然像に慈しみを感じるならば、それが今や終焉の時期を迎えようとしている現実は、痛みにも似た悲しみである。
 

さて、意味のないレビューはともかく、
この本を知るきっかけとなったのは
富野由悠季著『機動戦士Vガンダム』の3巻です。

文明(人の手に拠るもの)と自然(人の手に拠らないもの)の対比を考える上で参考にしやすい本。

 

最高の建築家25人―住まい手がホンネですすめる (エクスナレッジムック)
ずっと螺旋階段のある家に住みたいと思っていた。
住宅展示場を見て回ったこともあるが、いわゆるハウスメーカーの家を見てもなかなかピンとこないものばかりで、建築デザイナーに設計してもらった家を建てることを夢見てた。
でも実際には、どこに相談しに行っていいものやら見当がつかず、いつかその思いは立ち消えに・・・。
建築雑誌を見ていても、リフォームのTV番組を見ていても、どこか他人事のように思えて自分が手に入れる想像ができなかった私にも、しっかりと建築家に相談できるイメージがわき、共感でき、道筋がわかる素敵な本。
グラビアを眺めるように見てもよし、そこに住む人に共感するもよし、それぞれの建築家のスタイルを知るもよし。娯楽度大です。

 

胎児はみんな天才だ―最新の胎内教育 “子宮対話”の驚異 (ノン・ブック)
忠実に著者の方法を実践するとなると、条件は以下の通り・・・
−フルタイムの主婦である
−気を使うような環境で暮らしていない(義父母と同居していないなど)
−夫が胎児教育に意欲がある

働きながら妊娠期を過ごすことは著者の方針にかなり離れているので、その場合は他の胎児教育を選んだほうがいいと思います。働くことも視野に入れているなら、この本を読んで胎児教育できないのかも・・・とがっかりしてしまうかもしれません。
それでも読んでみる価値はあると思います。妊婦が胎児へ与える影響の大きさや胎児の不思議な可能性を学ぶことはできるので。

 

華氏451度 (ハヤカワ文庫SF)
真実をつぶし、心をつぶし、見たくないものにはふたをする。
明るい未来なんて夢の彼方。
そんな監視と制裁につつまれた世界は見ているこちらを憂鬱にさせ、また同時に自分たちの世界との類似にぎくりともする。

未来を批判的にとらえた、ディストピア的な小説大作といえば、ジョージ・オーウェルの「1984年」がそうだが、オーウェルが徹底的に悲惨だったのに対して、ブラッドベリは何かしらの希望の余地を残してくれる。

印象的なのは、無機質な世界を反映した文章の中、はっとするような花の描写や自然の描写が入ってくるところ。
この目線の移行が、主人公の心の変化でもあるようで、ビルの中を歩いていてふと空の青さに気づくような、そんな気持ちになれる。

未来観、技術うんぬんへの批判はあるだろうが、いつだってSFを読む楽しさは、フェイクの中に真実の欠片を見出すことにある、と私は思っている。

未来世界は希望に満ちているとはもはや思えない現代だが、だからといって、悲観一辺倒の絶望主義にもなりたくない。
ブラッドベリの未来をみつめる目は、そんな感じではないかと思う。

 

Fahrenheit 451 1966


Format: Theatrical Trailer Released: November 1966 Director: François Truffaut Distributor: Universal Pictures

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