湾岸ミッドナイト THE MOVIE [Blu-ray]
湾岸ミッドナイトは、コミック、アニメも面白かったが、この実写版もなかなか面白い。原作のストーリーを知っていても、そう感じる。
島達也役の加藤和樹が狂言回しとして、語り手となり物語を進行させているが、これが大正解。漫画にはなかった独自のクルマ哲学(人生哲学)が加藤和樹n落ち着いた声で語られて、映画に重みを与えている。
アキオ役が運転するとき、ちょっと前かがみの姿勢で、初心者っぽいのが残念。また短い映画の中では、無謀で事故ばかり繰り返す下手糞に見えてしまうのも、いたしかたないとは言え、残念。
映画の中のブラックバードは930ターボベースなので、930ターボファンには嬉しい。エクステリアは、前後バンパーとチンスポイラー、ホイールが異なり、流線型のターボミラーとなっているのが、オリジナルと違うところ。インテリアはレカロシートに、ステアリングとシフトレバーも交換されている。しかしタコメーターはオリジナルのままだった。懐かしい。あとは天張りがタン色で、ちょっと垂れ下がっているのが気になった。
クルマの走行シーンでは、ところどころ、早回しを使っている。高速はしかたないにしても、一般道の低速域では、かなり違和感があった。200kmオーバーでのドライバーズアイのシーンは結構、リアルだった。車線や周りのクルマの飛び具合、画面のブレなどが、それっぽかった。
あと、映画として違和感を感じたのは、アキオがS30Zを駆って、広場でアクセルターンを繰り返しているシーン。イニシャルDじゃないんだから、そんなとこでくるくる回っても仕方ないだろうと思った。それと発進のときにタイヤを鳴らせすぎ。もっと丁寧にクルマを扱わないと。あと、アオキの最後近くのアクロバットシーンも、ちょっとあり得ないだろうという感じだった。
ドラマとしては、絡んでくる女性陣が、コミックにあったような唐突な感じにならないように、上手くシナリオが練られている。最後は物語としてうまくまとめたと思う。そしてラストシーンも加藤和樹が格好良く決めてくれる。本当の主人公は島達也だ。
ペルソナ ~トリニティ・ソウル~ Vol.1 【完全生産限定版】 [DVD]
ゲームペルソナ知識はゼロの
私でもかなり楽しみに見てま
す。CGもBGMも画像も良くでき
ますね。ストーリーも謎が多くて
ペルソナソルジャーもカッコいい
ですね。
スーパーマンガデッサン―作画のための考えるデッサン
以下の点に心当たりのある人はこの1冊でほぼ解消できます。
・老若男女の描き分けができない
・ついキャラが頭でっかちになってしまう
・上や下、斜めからの角度の絵を描けない
・出来上がった自分の絵を左右反転すると「ぎゃーす!」ってなる
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服のシワの描き方なども多少は載っていますが、
基本的には人体の描き方を中心に説明されている本です。
デッサンの入門書として買うのにオススメです。
湾岸ミッドナイト THE MOVIE [DVD]
高速道路でのカーバトルがメインの難しい作品。映画館で見たときは余りの迫力に、ただビックリ!でした。
DVDの映像特典でどんな風に撮影したのかを見て、またビックリ!!監督の作品への情熱と、スタッフさんの努力。そして俳優さんたちの熱演があってこそ完成した素晴らしい映画です。
家のテレビだと合成の粗が見えてしまうけど、全体的な作品の面白さでカバーできてしまうのでは(^∀^)ノ
中村優一くんのアキオがめちゃくちゃ可愛いくて、格好いい(*^o^*)
マボロシの鳥
爆笑問題・太田光の初の小説。短編集。こだわりだったのかもしれないけど、改行や行間や「…」が多くて、読みやすいような、小説としては読みにくいような、ひいき目に見てもまだまだ「超ハイレベルなケータイ小説」くらいだろうか。「ある話を太田光が言葉で説明している」という語り口が強烈すぎて、(それは作中に嫌というほど現れているので狙い通りかもしれないけど)ひとつの完成された作品を「読んだ」という気はあまりしない。僕らが「文章で読みたいと思う小説」は、表現や文体の点でもっとスマートだし、どうせ「読む」なら話し言葉ではなく文字に著す「意味」がもっと欲しい。著者自身もそれなりの読書家なのだから、その辺もっと参照するものがあってもよかったように思う。(物語の雰囲気や設定・背景などには星新一や村上春樹、川端康成などの面影がちらほらと感じられる。特に村上春樹)短編集なのでそれぞれに好き嫌いはあっても、どの文章にも「読みごたえ」はあまりない。短編なのに、一気に読ませるでもなく、かといって難解でもない。この違和感は、文体の影響が大きい。そして、エッセイや対談で読める著者の思想や考え、理想が、ときに露骨すぎる形で小説のなかに入り込んでくるので、そうした瞬間に物語の「フィクション」部分(実はこの短編集、かなり幻想的な性格のものが多い)が、少女の妄想のように気恥ずかしく感じられてしまう。
ただ、「人類諸君!」の中の「神は天敵だ」というひとつの結論とか、「星の王子さま」と「銀河鉄道の夜」のその後を描いた「地球発…」は、普通の小説家、普通の読書家、普通の思想家からはちょっと生まれなさそうなアイディアで刺激的。特に「地球発…」は、小説家だったらサン=テグジュペリや宮沢賢治作品の続きを発表してしまおうとは、なかなか畏れ多くて思わないだろうから、そうした「怖いもの知らず」が処女作のなかにあるのは良かったと思う。飛行機乗りの「僕」もジョバンニも、あれから戦争を経験して大人になったなんて、とても切ない。