ファン・ジニ オリジナル・サウンドトラック
TVのファン・ジニも佳境に入り、目が離せなくなりました。OSTは、11曲中8曲が歌詞無しの演奏ですが、うるさい曲は1曲もありません。クラシックな弦楽合奏が中心の、とても自然な録音です。よい再生装置で音量を上げて聞いていただきたい気がします。それにしても、どこか古風な「貴方を想い」(クデ ポセヨ)を歌うチェ・ヘジンのうまさ。最後に「クデ」と、歌を消していく瞬間の感情の揺れ。胸が張り裂けそうです。DVDの方は、ドラマで繰り返し流れる2曲。「縁」は、痛ましいシーンの羅列で観ていてちょっとつらい。もう少し何とかならなかったのでしょうか。「貴方を想い」は、曲調に合わせ何とも優雅です。ファン・ジニが子役からハ・ジウォンに移り変わっていくシーンの美しさにはハッとします。総じて、BGMとしても、じっくり聴きこむ場合でも楽しめる充実したOSTだと思います。
小惑星探査機 はやぶさの大冒険
「メタルカラーの時代」などの著書で有名な山根一眞氏が
小惑星探査機「はやぶさ」の関係者にインタビューした内容を書いた本。
ロケットの打ち上げから「イトカワ」への着陸、
幾多の困難を乗り越えての地球への帰還とカプセルの回収までを
時系列で追う編集になっている。
また、上記と同じ年に起きた他の事件やイベント等を並列に書くことで
「○○という出来事があった時「はやぶさ」はここにいてこんな状況だった」という
同時代性を感じることができるので、読んでいてとても理解がしやすい。
もちろん注釈や参考資料もタップリと載っているので
この本をきっかけにして宇宙に対する関心と知見を高めるにはもってこいだと思う。
そして・・・著者である山根さんも書いていることだから書くと、
あえて同時代性を感じさせる編集をすることで、
日本のマスメディアの科学技術に対する関心と
知名度の低さを伝えたいのだと思った。
「はやぶさ」がオーストラリアのウーメラ砂漠に着陸する日に、
オーストラリアの地元メディアが山根さんに何を質問したか。
これが日本の政治とマスメディアの現実であることを自覚するためにも
ぜひとも実際に読んで知ってもらいたい。
NHK VIDEO月周回衛星「かぐや」が見た月と地球 地球の出そして地球の入 [Blu-ray]
何故か消えていたのでもう一度。
今現在も月を回り続ける「かぐや」がまさに見た光景。ニュースや特番でも流されたシーンが主に収録されています。最高40Mbpsの高ビットレートで収録されており、地デジで見たものよりも明らかにノイズが少なく明瞭な映像になっています。
目玉はやはり「地球の出」。荒涼たる月面に青く小さい惑星がぽつんと浮かぶ絵は絶景です。解像度で言えばアポロの時代に撮られた銀塩カメラの一枚写真には及びませんが、映像としては間違いなく史上最高度の画質であり、北極・南極に至っては初めて映像に収められたものです。
大気が無いため遠く地平線の縁までくっきりと稜線が浮かび上がり、これが地球と全く異なる環境であることを強く印象付けます。また、高緯度地帯にあり何十億年にもわたり太陽の光から隔絶した「永久影」の深淵は息を飲む光景です。
(あとちょっと誤解を受け易いのですが、カメラはとても明るい月面に露出を合わせているので、光量の小さい「夜空の星」は写りません)
一方商品としての完成度は他の方々がおっしゃるように残念な点が見受けられます。自分としても尺的に少し物足りなさを感じましたし、せめて特典映像は余分な編集を入れずに淡々と収録して欲しかったところです。「かぐや」が捉えた映像は無編集の素材そのままでも十二分に説得力を持ち合わせていると思いますし、もし新たにリリースするとしたら是非これらの要望を反映した内容にして欲しいですね。
ちなみにネット上にもYouTubeのJAXAチャンネルをはじめ「アースウォッチャー」「JAXA動画」等で720pHD映像がいくつか公式に配信されてますので、未見の方はそちらで一度ご覧になってみるのもいいと思います。
TOSHIBA BS・110度CSデジタルハイビジョンアンテナ 取付け金具キット付き BCA-453K
10年以上も前のBSアンテナ,10年ほど前のスカパー。BSアンテナは遠い昔に外して誰かにあげてしまいました。スカパーは使わなくなったので,家の飾りにベランダにその残骸が残っていました。今回はテレビを購入。BS・CSチューナーがついているというので,最安値のこのアンテナを購入しました。地元のヤ○ダ電気では9000円以上のSonyやらパナソニックが販売されているだけでした。
取り付けは本当に簡単。南西方向に向けるということで,前のスカパーのポールではベランダにパラボラが当たって方角を調整できず。さび付いたスカパーのポールを外して,付属のポールにしました。取り付けに時間はかかりませんでした。2階から携帯電話で1階の家族と連絡をとり,ゆっくり回すとすぐに数値が60になりました。もうこれは感動的。こんなに簡単に,しかも安く衛星デジタルが見られると知っていたら,もっとはやくにやったと思います。これで,月々2500円なりのケーブルテレビとはおさらばです。