毒舌 身の上相談 (集英社文庫)
毒も毒、毒ですよ。
正真正銘の毒ですよ。
ちょっとしたボタンの掛違いはよくあること。
考えを整理するうえで、気づくんだよね。
「この馬鹿やろう!」に。
大きな深い愛を感じます。
しっかりします!
いまはただ、ただ御冥福をお祈りします。
悪名 [DVD]
勝新のキャラが先ず魅力的ですね。
先ず酒が飲めないとこが良いな。で、正義感の塊で腕っ節が強くて情に脆いと。
でもって裏のない性格っていうのがわかるのね。そういう性質を見抜く女にモテモテです。
いや、男から観ても魅力的です。眼差しが凄く可愛いんですね。
モートルの貞こと田宮二郎はルックスが相当良いだけど、これも嫌味がなく役にちゃんと嵌ってますね。
うまいんだろうなやっぱり。今で言うと阿部寛にかなりキャラが被るんですが、阿部ちゃんにこれできるかっていうと微妙ですよね。
こんなに嫌味がなくこの役をやれるのって凄いや。
水谷良重も玉緒さんも、わかいっすね。
女性陣の魅力は男性陣にちょっと負けてる感じでした。
とはいいながら、浪花千栄子は以外に迫力あるねぇ。
へえ・・・「シルクハットの親分」とも繋がってるのか。
コミカルな表現が多くて全体の印象は明るい方だけれど、任侠ものとして十分面白かったです。
プレイボーイの人生相談 1966-2006
ってサブタイトルつけてもいいんじゃないかな?
若い人間が、
学生運動しようが、
しらけようが、
バブルで踊ろうが、
受験戦争に巻き込まれようが、
就職氷河期に巻き込まれようが、
いじめが増えようが、
自殺が増えようが、
どの時代でも結局「クヨクヨ悩むこと」ってのは、
恋愛であり、
セックスであり、
自分の容姿であり、
仕事であり、
人生であり、
哲学なんだなと。
時代が移ろっても、それだけは相変わらず変わらないのだなと。
そして、どんなに時代が移ろっても必ず救世主がいるもんだと思える、
この本自体が「救い」。
熱い、とにかく熱い。
毒舌・仏教入門 (集英社文庫)
今東光さんは天台宗の僧侶で法名は今春聴.「聴」を見て瀬戸内寂聴さんを思い浮かべるかもしれませんが,なんと瀬戸内寂聴の「聴」は今春聴の「聴」で,瀬戸内寂聴さんは今春聴さんの法弟子になるそうです.
本書の内容は,昭和50年8月21〜25日に比叡山の東南寺で行われた戸津説法を文字に起したものです.タイトルは『毒舌・仏教入門』ですが,毒舌ではなく率直な意見を漫談風に語っているだけで,また,内容は仏教の入門ではないため,タイトルは『漫談・戸津説法』の方がシックリきます.
感銘を受けたのは,法話もさることながら,難解な仏教の研究をしつつ,その真髄を一般の人々に解り易く伝えようとする今東光さんの姿勢です.その姿勢は仏教に限らず学問を志す者全員が見習うべきだと思いました.