ソロギターのしらべ CD付
昔、ギターをやっていた者からすると、最近のギターの教則本がなんて簡単で読みやすく、またCDなんかも付いていたりして、これからギターをはじめようとする人たちに対して羨ましく思う。TABなんて、「こんなん、ありい?!」って感じである。楽譜が読めなくてもギターが弾ける。いいか悪いかはよくわからないが、私がギターをはじめた頃は、まず、楽譜を読むことのお勉強からはじめていた。(もっとも、この時のお勉強のお蔭で、この本の譜面も読めるのはありがたいが。)
それはともかく、この本は難易度に応じてA・B・Cのランキングがついているので、実力に合った曲を練習する事ができるのがいい。また、全30曲についてCDで模範演奏を何度も聞くことができるし、何度もまねをする事ができる。南澤大介なる人物、私はこの本を手にとるまでは全く知らなかったが、すばらしい演奏力とよくわかる解説で完全にファンになってしまった。初心者から上級者まで、またもう一度ギターを始めようとする者にとって重宝する教則本である。
自分のホーム・ページで楽譜等の「正誤表」を掲載しており、とても好感が持てる。また、このホーム・ページ、BLOGもとても暖かい雰囲気で、いいなあ。
とく得BOX 胎教クラシック
どの胎教CDがいいのか迷っていた時、レビューを読んで即決めしました。
5枚組で1枚の値段はかなりお買い得です!
バリエーション豊富な為、飽きることなく聴けました。
昼間などはモーツァルト編やピアノ編を聴き、
寝る前やリラックスしているときなどは、おやすみクラシック編やオルゴール編などを
聴いていました。
ジャケ画像は載ってませんが、外国の赤ちゃんがテディベアにキスしている写真で
これまた可愛いのです。
シューマンの指 (100周年書き下ろし)
音楽評論であり、シューマンへの信仰告白であり、青春小説の様でもあるミステリー
音楽と小説の素晴らしい融合にグイグイ引き込まれ、時間を忘れて読み耽ってしまう。
惜しむらくはラストのオチが途中で予想できてしまう事、
シューマンへの言及、音楽・人物・心理描写の巧みさと比べて
ミステリーの構築がちょっと弱かった印象がある。
ただ物語の主要素が分かち難く有機的に結びついている以上、
これは避けられないとも思う。
また普段ポップスしか聴かない人は、読み進めるのがキツイ箇所が
あるかもしれない、逆に音楽に多少の興味を持つ人には純粋な
読み物としての面白さに溢れた本だ。
川のささやき~辻井伸行サントリーホールLIVE! [DVD]
ヴァンクライバーン国際ピアノコンクールの優勝をきっかけに彼を知ることになって、優勝する前からもっと早く知りたかったと思いました。このDVDの彼の演奏は心に響くすばらしい演奏でした。とても音がクリアで洗練されていて美しく、目が見えない状態で弾いていることを微塵も感じさせない演奏がすごい圧巻。特にベートーベンの「熱情」は惹きこまれました。
アンコールで弾いた彼自身の作曲された「川のささやき」が一番心が癒されました。私にとってはクラッシック曲もオリジナル曲も全て彼の演奏は癒されました。
私は、彼のこれからの活動を期待していますが、今までの彼の演奏の良さを壊さない程度に演奏活動ができることを祈っています。彼自身の心に映る詩的なオリジナルの曲もどんどん発表してもらいたいなとこれからの新しいアルバムも楽しみにしています。
そういう点でもこの演奏DVDは必見です。