無敵鋼人ダイターン3 DVDメモリアルボックス2
メモリアルボックス1に引き続き購入。
絵のレベルは時代ですから仕方ないですが、
それすら気にならない展開の妙。
勿論、最終回はタイトルどおり塩山氏原画による完璧な仕上がり。
冨野監督が小説で万丈を復活させた理由も何となく
理解できますね…(自分で動いてくれる主人公ですから)。
ギャリソンは、あのバスで何処に旅立ったのでしょうか…
朝日に照らされた、あの窓の向こうに誰が居るのでしょうか…
One Man's Music -作曲家 渡辺岳夫の世界-アニメ 特撮編
渡辺岳夫の音楽を網羅するCDとノンフィクション、計3点が同時発売になりました。関係者の献身的な業績に敬意を表して、全て購入しました。まだ単行本が未着ですが、非常に楽しみです。
アニメ特撮編はまだ入手可能な音源が多いと思いますが、複数の会社にまたがる版権の問題をクリアして結実したCDです。もし、まだ渡辺岳夫のCDを持っていない方がおられたら、第一に購入しても後悔はないと思います。コロンビア、キング・・・東映、日本アニメーション、サンライズの70年代アニメ黄金時代に流された、耳になじみやすく心にしみる渡辺節が堪能できます。
改めて、この人の音楽は優しい。しかもパターン化が見えない(BGMでは流用はよく見られたが)。昭和の隠れた巨人の一人です。
ようやく作曲家に焦点を当ててアニメ音楽を評価する機運が高まってきたことを心から喜びます。
サンライズ ロボットアニメ大鑑
今回のCDはアナログ時代のアニメ盤やCD黎明期に1度デジタル化しただけのオープニング、エンディング、
挿入歌、EP盤で言えばB面で、サントラもvol.2が、発売されてやっと収録される音源が目白押し。
通勤用ウォークマンに速攻取り込みだぁ!
今みたいに1クールで覚えきらないうちに歌が変わって、本編の内容と何のつながりが、あるのかわからない
タイアップ曲なんてものは無かった時代のものばかり。
作詞、作曲家がその作品のために書き下ろして歌手が魂込めて吹き込んでた分業の熱い時代、編曲もそれぞれ
カラーがあって秀逸。イントロだけで熱くなる。
自分たちで弾ける楽器でしか編曲できないバンド系とはやはり聞こえてくる音が違う。
再生機器の性能向上もあり昔は聞こえなかった隠れた楽器の音に結構驚きました。(文字通り曲を編む)
MIO(当時)がレコード収録時にあまりの声量にメータが振り切れたという逸話が懐かしい。
土曜5時30分の富野アニメの歌手起用方 串田→MIO→鮎川→森口への挿入歌から次の番組での主題歌へのステップアップも懐かしい。(ガンダム系は未収録よ!)
学生時分に半年から一年かけて流れ続けたアニメ主題歌は、もう忘れようがない。
世の中ではマイナー扱いでも当時放映されていたベストテンで何週連続1位より私には強烈でした。
近年どの音楽会社も番組&声優もしくは"アーティスト?”のタイアップばかりだし、キングも
「林原めぐみ」での成功体験以来このビジネスモデルを主軸にしてきたためにどうも古くからの
アニメ音楽ファンを大事にしてくれなかった。
で、やっと重い腰あげてくれた。うれしい限り。
四半世紀前のアニメ音楽に携わった当時若かったスタッフ、またこれを見て聞いて育った世代が音楽・映像業界の
重要なポストに就いていて、お互いその番組に対する情熱を共有できる最後の時期です。
またマスターテープの磁気消失、劣化状態やレコードメーカー統廃合による音源の紛失等々、すでに遅いくらい。
淘汰されるレコード会社の中、老舗として生き残って数あるアニメ音源をちゃんと残しているキングレコード
ですが、こんなすげ〜主題歌集は今のスタチャの商売スタイルでは発案出来なかったでしょう。
企画を持ち上げた氷川竜介氏に感謝。
70〜80年代頃のアニメ音楽はそろそろマスター音源を手入れしないと二度と取り戻せなくなる。
主題歌集の次は各アニメBGM集の復刻を願う。
でもって今回は待ち望んでいた曲が入ってなかったので星一つマイナス。
それは今回は取り上げられなかった映画版ザブングルグラフィティの主題歌「GET IT!」のB面に収録されていた
MIO(当時)の「Coming Hey You」だ。
「GET IT!」や「HEY YOU」よりいい曲なんだよ〜!、いまだCD化されてない。
できれば旧ワーナーパイオニア系と旧東芝EMI系、ビクター系も救済してくれるとうれしい。
無敵鋼人ダイターン3 DVDメモリアルボックス1
あんまりにも突然にシリアスになった最終回への過程をもう一度確認しておきたくて、そして第2話ラストの万丈のセリフを確認しておきたくて購入。
個人的には、おそらくトミノ監督作品で最も熱心に見ていた番組ですね(「ガン○ム」は全然見てなかった。当時ヒトケタの年齢だった私は「ガン○ム」より「ダイオージャ」や「トライダーG7」の方が好きだったのだ)。ゆえに発売を知って速攻で予約かけたのです。…初めて買ったDVDBOXだな、そういえば。
トミノ監督のライトサイドを象徴する作品(もう1つは「ザブングル」だろうか)ですが、実は結構影を引きずっています。万丈も心に闇を抱えているし。
ゲーム「スパロボ大戦」シリーズで興味を持った人は、ぜひ見てみてください。シナリオ上で!重要な役回りを担わされがちな理由が判ると思います。
スーパーヒーロークロニクル スーパーロボット主題歌・挿入歌大全集III
先ず、本CD集の屋台骨となるのは、作品の知名度・人気度とも高いものがある
「勇者ライディーン」で間違いない。
小森昭宏の手による曲に数々は、
同時期の実写作品「忍者キャプター」「バトルホーク」同様軽快で耳に心地よい。
そこに絶頂期ともいえる子門真人、堀江美都子のボーカルが入るのだから、
「良さ」は約束されたようなものだ。
「マジンガーZ」以前の巨大ロボとして幼少時の記憶に残る
「アストロガンガー」の収録がうれしい。
これも小森昭宏作曲だが、ボーカルは若々しい水木一郎によるもの。
「ゴライオン」「レザリオン」「ゴワッパー5ゴーダム」と名曲が並ぶが、
スピード感溢れる「光速電神アルベガス」が良い。
MoJoの、気負い無くさらっと歌い上げているのに力強い感じは、
他の歌手には表現出来ないような気がする。
「ダンガイオー」は未見の作品だが、渡辺宙明作曲で水木一郎・堀江美都子のボーカル
は、パワフルで素晴らしいの一語。
歌だけで「スーパーロボット」の世界を表現出来ている
感がある。
このように素晴らしい曲群であるが、私のイチオシは
「合身戦隊 メカンダーロボ」
から渡辺宙明・作曲・水木一郎・ボーカルの二曲である。
オープニング「トライアタック!メカンダーロボ」のスピード感、
作品世界を見事に表現した歌詞共々記憶にとどめて欲しい出来。
エンディング「さすらいの星ジミーオリオン」は水木一郎の得意分野である
バラードであり、主人公・ジミ−・オリオンの境遇を描き出した佳曲である。
(この作品、曲にどうしても思い入れのある分、自分のイチオシであります)
全曲レベルが高く、スーパーロボット主題歌・挿入歌の素晴らしさを
知るにはハズレの少ないCD集だと思う。