人が人を愛することのどうしようもなさ [DVD]
ひょっとすると最後の名美になるのではないかと思わせるほどの、濃縮された名美がそこにある。
間違いなく女優・喜多嶋舞の代表作となるであろうこの一作。
間違いなく女優・喜多嶋舞、入魂のこの一作。
そこにあるのは単なるヌードではない。喜多嶋舞という人生を映すスクリーンなのだ。
愛人役の美景といい、女を艶かしく撮ることに、なんと長けていることか。
名美と愛人のヌードの対比が哀しい。
津田寛治が哀しい。
何故この映画が評判にならないのだろう?
間違いなく監督・石井隆の作家性を再認識させる一作である。
女優・喜多嶋舞 愛/舞裸舞 映画「人が人を愛することのどうしようもなさ」より [DVD]
現場の凄まじい緊張が伝わるドキュメントです。
最後に収録なった喜多嶋舞のインタビューを観ると、心底作品を愛し、作家に全幅の信頼を寄せていると共に、腹の中から自分の言葉で延々と答え続けている姿に感心します。淀みなく、自分の解釈や想いを喋り続ける。
お人形さんじゃないな、生きた人間だな、素敵だな、と思う。
いよいよこんな女優が出てきたんだな、と驚き、また、こういう女優を日本映画界が使えないのなら、
大人のための愛の物語はいつまでも軌道を形成し得ないだろうな、と思ってしまう。
“ノーメイク”で淡々と、けれど眼差し強く答える喜多嶋舞に惚れて、いや、敬愛の念を強く抱いてしまった。
男とかおんなとか以上に、“人”として愛してしまう。
さわこの恋2 1000マイルも離れて [DVD]
チープですが、決して陳腐ではない、可愛らしい映画。
チープなのに、ベッドシーンはディープな映画w
美術館で彷徨ったり、スタイリッシュなまっ白いお部屋にコロコロ、ちいちゃい可愛いおきものがあったり、
展開がかなり無理やりなのに先が見たくなったり・・・なんだか妙に全体的に面白可愛いのです。
チープチープ言って失礼なのは承知なのですが、全般的にカッコつけてなくて、というよりちょっとダサくて、
ヘンテコなのにやっぱり心に残る、妙に愛くるしい映画なのです。
西島さんも、他の映画はもどかしいくらいワルい男なものが結構ありますが、
この映画ではゆるーい感じで、妙にキュートなのです。(ベッドシーン以外 笑)
髪の毛に、垂直に寝ぐせが立ったりしていますww
喜多嶋さんも笑顔がとってもチャーミング。
なーんか 面白かったぁ。